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green side
「……った」
「何すんねん!すばるっ!」
頭擦りながら狼狽えてる後ろには、呆れ顔したすばるくん。
「お前なぁ」
「軽々しく『やろ』とか『しよ』とか言うな」
「たつが『やる』んも『する』んもオレだけやねんぞ」
唐突にそんな事言われて一瞬にして顔が紅くなったら、今度はすばるくんの矛先がこっちに向けられる。
「たつもたつや」
「旦那の目の前で他のオトコにキスされて、嬉しそうにしてるヤツがどこにおんねん」
「……ゴメン」
「否定せんのかい」「腹立つわぁ」ってボヤいてるすばるくんに手首掴まれたら、強引に引っ張られてアノ人の腕ん中から離れた。
「なんや、満更でも無かったんか」
「エエんやで、オレ邪魔なら帰っても」
「そんな……ちゃうよすばるくん」
さっきまでワイワイ言うてたのが途端に冷静な物言いになって、掴まれてた手が離されたら寂しくなって目が潤む。
「……てかさぁ、さっきから聞いてたら」
「オレだけとか旦那とか言うてるけど」
「もしかしてすばるとたつ、ガチで付き合うてるとか?」
「……いや、こんなエエオトコをすばるがモノにするワケ無いか」
アノ人がニタニタと嘲笑したら、すばるくんはフンッて余裕な表情して俺の首元へ手を伸ばす。
「なぁコレコレ、お前見える?コレ」
「昨夜もしっかりとイタダキマシタ」
「ちょっ、すばるくん……」
「コイツこんなんやけど、オレとネル時ってむっちゃやーらしなんねんで」
「残念やな、お前は一生見る事無いけど」
「……マジか」
首筋に付けたシルシを撫でながらカッカッカッてすばるくんが高笑いすると、離れてた身体がまたぎゅうってくっ付いて。
ただすばるくんが抱き締めてくれてるだけやのに、独占欲強いの見せられてキュンとする。
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にがこ(プロフ) - ちゅみんさん» ちゅみんさん!返事遅くなってゴメンなさい!お話気に入って貰えて嬉しいです♪続きですよね、見たいですよね。私も続きは是非書きたいと思ってますヨ!なかなか書く時間が無くてお待たせする事になると思いますが、書けたら遊びに来てくれたら嬉しいです♪ (2018年3月29日 17時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
ちゅみん - こんばんは!にがこさんのお話どれも大好きです。このお話も大好きで続きが気になって気になって仕方ありません!お忙しいとは思いますが、是非続きを書いていただけないでしょうか?泣 ずっと心待ちにしております♪ これからも応援していますので頑張って下さい! (2018年3月20日 2時) (レス) id: 6ae27209ce (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 華子うさぎさん» こちらこそ♪彼らは実物も年齢を思わせない程若いので、あまり違和感無かったでしょうか?笑。いろんな想像しながら読んで貰えたら有難いです! (2017年8月29日 11時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - 返信ありそうございます。何だか、お話の内容や旦那さん組の台詞回しから、勝手に実年齢で妄想しながら読んでいました。でも、30歳位の設定でも納得です。私の勝手な思い込みですが、まるちゃん若年寄的な所もあるし…変な質問をしてすみませんでした。あり がとうです (2017年8月28日 13時) (レス) id: ba95bef1dd (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 華子うさぎさん» 返事遅くなってゴメンなさい!いろいろ計算したら、恐らく実年齢よりは若い30歳くらいになると思います。3人同級生設定なので、マルちゃん若干の違和感感じるかもしれませんが 汗。細かな所まで目を向けて頂けてありがとうございます! (2017年8月28日 6時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にがこ | 作成日時:2017年7月9日 17時