誕生日�� 黄 × 橙 １ ページ7
元のお話はコチラ → vol.1 黄 × 橙 編
「……なぁ、亮ちん」
「言い回しなんやけど、『誕生日おめでとう』と『ハッピーバースデー』どっちがエエかな」
「まぁ、どっちでもえんとちゃう？」
「なに、小説の新作とか？」
ソファーに座り、タブレット片手に険しい顔してるモンやから。
コーヒー淹れて持ってくと、タブレット取り上げてペロンと覗くデコにキスをした。
「……ナニコレ？」
「あっ、勝手に見たらアカンて」
「亮ちんへ送るバースデーソング作ってるんやから」
「はは、マル」
「じゃあ相談は俺に持ち掛けたらアカンやろ」
もぅ……って立ち上がってタブレット取られたら、頬ぷうっと膨らまして再びソファーに座り険しい顔。
そんな顔して書いてるワリには、取り上げた時一瞬だけ見えた詞が『スキスキ亮ちん』とか『ラブラブ亮ちん』に、つい顔を逸らして吹いてみる。
付き合い出して1年の売れっ子ミュージシャンと売れっ子作家。
同じ誕生月だから一緒に祝いたいのに、誕生日当日はどっちもイベントで一緒に過ごされへんから、オフの手頃な日にパーティー開こうって決めた。
お互いにプレゼント準備して。
当日までは内緒って事にしてたのにさ。
「でもさぁ、マル」
「マルの詞に曲をつけるのって俺の役目やん？」
「そのままやったら、未完成のまま当日なってまうんとちゃう？」
そら歌詞だけでも嬉しいけど。
マルの書いた詞に曲つけるの、メンドクサそうにして実はめっちゃ楽しんだりしてるんやで？
「ふふん、大丈夫」
「今回は僕独りで全部作るつもりやから」
「……へぇ」
「どうやって作る気？」
もしかしてDTMとか？
でもマルってそんなパソコン詳しかったっけ？
どっちにしても携われない自分に、悔しいから少し不貞腐れた。
「んー、ココまでバレたらしゃあないか」
「……待ってて、持ってくるから」
そう言って自分の部屋に戻ったら、ゴソゴソ物音立てながら何や荷物を持ってきた。
「……ギターケース？」
「そっ」
「昔、公園仲間から譲り受けてん」
「ちょっとずつ練習中やの」
嬉しそうにケース撫でながら、得意気にマルが笑う。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 329人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にがこ(プロフ) - のん。さん» のんちゃーんお久しぶり♪お祝いありがとうございます！忙しかったのね、お疲れ様！またいつでも遊びに来てね♪私も更新楽しみに待ってます！ (2017年9月28日 15時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - にがこちゃん！お誕生日おめでとうございますー♪ 今更感満載でごめんなさい。1ヶ月以上ここを離れてたら、にがこちゃんのお話がいっぱい更新されてた！ゆっくり楽しませてもらいますねー (2017年9月26日 9時) (レス) id: 3dd0e2b2bc (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ままままさん» ままちゃん♪最後までお付き合いありがとう！読み返して貰えるなんて嬉しい♪新作も鋭意作成中だよ 笑。またいつでも遊びに来てね♪ (2017年9月21日 16時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
まままま(プロフ) - 番外編めちゃくちゃよかったです♪楽しみにしていた緑赤さん☆とってもステキでまたイチから読み返してましたー。いろんなその後見てまたイチから読み返してで、にがこちゃん一色の1週間だったよー。新作も楽しみにしてるー♪ (2017年9月19日 20時) (レス) id: 103b3e9ff7 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - くみみさん» 台風は日曜夕方から夜中が結構激しかったよ。くみちゃんトコ被害無かったかな？自然災害怖いね。お互い気を付けよう！心配してくれてありがとう♪ (2017年9月18日 21時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にがこ
| 作成日時：2017年9月1日 16時
