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「前々から決めてた」
「いつかココ出るような事になったら、亮は必ず連れて行こうって」
「オレな、もう無理やねん」
「亮が当たり前のように側に居てくれな、もう不安でしゃあない」
「信ちゃん……」
「まだ付き合うて半年ソコソコのオレらやけど」
「これからもずっと、亮と同じ景色見ていたいし」
「同じモン食って、一緒にウマい言いながら笑い合いたい」
「なぁ亮」
「これからも、オレの隣で笑っといてくれるか？」
「気に入らん事あったら」
「アノ店のカラアゲ何個でも買うて帰るから」
「っはは」
「俺、そんなカラアゲばっかりに釣られたりせぇへんって」
「……俺やって」
「ずっと信ちゃんと離れたくない思うてた」
「せやから嬉しい」
「俺の方こそ……ずっと一緒にいたって下さい」
自然と零れた涙が、合わさってた頬に溜まって。
信ちゃんの顔が離れたら、向かい合ってキスを交わした。
「はぁ……しんどい」
「今すぐ亮抱きたいのに、さすがに出て行く前夜にココでってのもなぁ」
それでも。
シャツの中に手ぇ侵入させて欲しがる信ちゃんに、ちょっとした質問投げ掛けた。
「なぁ、信ちゃん」
「ちなみに今日って、何の日か知っとう？」
「へっ、今日？」
「……あれ、何かあったっけ」
「ほら、やっぱり忘れとう」
「今日は俺の誕生日やねんで？」
「うぇっ、マジか！」
「おまっ、それもっと早う言うてくれな」
めっちゃ驚いたら、身体離して慌てる信ちゃん見て笑った。
エエねん、今回は引っ越しの準備忙しかったんやから。
「アカンアカン」
「うーわっ、オレ何にも準備してへん」
「どうしよ？」言いながら辺り見回してたら、「あっ」て何か見つけたらしく、手ぇ引かれて元の位置に座った。
「ゴメ……後日改めて」
「今はコレで許して、はは」
いつの間にか畳の上に落ちてたソレ。
器用に広げたら、信ちゃんが俺の左手を取り、ニカッと笑って指に巻きつけた。
「これ……っ」
「引っ越し落ち着いたら、買いに行こ」
「……はい」
照れくさそうにする信ちゃんに抱き付いたら、勢い余って2人畳に倒れ込んだ。
今まではなんでも無かった誕生日。
せやけど、これからはきっと忘れられない誕生日。
だって、薬指に巻かれた『ムラカミ』ってビニールテープがそう教えてくれとうから。
おしまい。
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にがこ(プロフ) - のん。さん» のんちゃーんお久しぶり♪お祝いありがとうございます！忙しかったのね、お疲れ様！またいつでも遊びに来てね♪私も更新楽しみに待ってます！ (2017年9月28日 15時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - にがこちゃん！お誕生日おめでとうございますー♪ 今更感満載でごめんなさい。1ヶ月以上ここを離れてたら、にがこちゃんのお話がいっぱい更新されてた！ゆっくり楽しませてもらいますねー (2017年9月26日 9時) (レス) id: 3dd0e2b2bc (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ままままさん» ままちゃん♪最後までお付き合いありがとう！読み返して貰えるなんて嬉しい♪新作も鋭意作成中だよ 笑。またいつでも遊びに来てね♪ (2017年9月21日 16時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
まままま(プロフ) - 番外編めちゃくちゃよかったです♪楽しみにしていた緑赤さん☆とってもステキでまたイチから読み返してましたー。いろんなその後見てまたイチから読み返してで、にがこちゃん一色の1週間だったよー。新作も楽しみにしてるー♪ (2017年9月19日 20時) (レス) id: 103b3e9ff7 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - くみみさん» 台風は日曜夕方から夜中が結構激しかったよ。くみちゃんトコ被害無かったかな？自然災害怖いね。お互い気を付けよう！心配してくれてありがとう♪ (2017年9月18日 21時) (レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年9月1日 16時
