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blue side
「遊びや……思うてた」
「ずっと俺は2番目や思うてた」
「はじめはそれでもエエかなって」
「横山くんに近付けたんならそれでエエって」
「……でもアカンね、欲には勝たれへん」
「やっぱり2番目じゃ満足いかへんかった」
「俺だけ見て欲しいって」
「俺だけの横山くんになって欲しいって」
「ずっとそんな事考えるようになって」
「……でもそんなん叶わへん夢やから」
「もう諦めて会社辞めよう思うてた」
「横山くんのいないトコへ逃げよう思うてた」
「ヤス……」
「今日も話がある言われて」
「あぁ、いよいよ俺フラれるんやな思うてたから」
「まさかこんな……夢にも……」
視界がボヤけて、横山くんの顔が霞む。
でも穏やかな雰囲気はモノ凄く伝わってくる。
横山くんの右腕が伸びてきて、俺の頬に掌添えて親指で涙を拭ってくれた。
「ツメが甘かったな」
「アノ日の夜、やっぱり帰さんかったら良かった」
「行きずりや思われた無かったし、まだ自信も無かったから……ゴメンな」
「ふふ」
「オレがそんな器用な人間に思うか？」
「オンナとヤスをマタに掛けるような器用な事、できると思う？」
「はは……ゴメン」
苦笑いで答えたら、ふぅっと軽く溜め息ついて頭ポンポンと撫でられた。
「……辞めるとか言わんといて」
「弟に自立されて、お前までおらんくなったら」
「はは、大丈夫」
「辞めへんから、心配せんといて」
不安げに俺の顔眺める横山くん見たら、俺のココロも落ち着きを取り戻した。
「……さ、店出よ」
「メシ行こか、こん前言うてた焼き肉」
「おん」
「お腹空いたぁ、行こ」
会計済ませて店を出たら、横山くんに手首掴まれて引き寄せられた。
「……ハズいからゴメン」
「今のオレにはコレが精一杯やわ」
そう言うてテレながら歩く横山くんが可愛くて。
「はい」って返事して、手首から横山くんの掌の温もりを感じながら隣を歩いた。
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にがこ(プロフ) - ちぃさん» 初コメありがとうございます♪恋煩いで早退……あるんですねぇ 汗。私が上司なら「しゃんとせぇ」って気合い入れちゃいそうですが 笑。参考になりましたー 笑。 (2017年3月4日 20時) (
レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 初コメです 最初の作品よりいつも楽しみに拝見しておりました。「恋煩いで早退」って見て数年前 新入社員くんより「彼女に振られて仕事ができませんっ」って泣きながら欠勤の電話がかかってきたと主人がボヤいていたのを思い出しちゃいました（笑） (2017年3月4日 12時) (レス) id: dc6ba3e1f4 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます！続編希望嬉しいです♪大倉くんが美味しく食べたい相手が誰なんだか……苦笑。今のところまだまだ白紙状態ですが、オモシロイ話が浮かんだら良いなと思ってます♪ (2017年3月4日 12時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - よーこさん» ありがとうございます！どうにかうまい具合に持っていきました 苦笑。弟大好きなヨコ、私も大好きなんです！もう暫くお付き合い下さいねぇ♪ (2017年3月4日 12時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - いつも楽しく読んでます。それでのカップルのその後のお話しが読みたいな。大倉くんの恋の相手は誰かいろいろ想像してしまいます。これからも楽しみにしています。 (2017年3月3日 21時) (レス) id: 23f5b52039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年2月13日 6時
