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「んじゃ、最初から通してみよ」
「はい」
映画は一時停止して台本取り出したら、膝が付きそうな距離で向かい合わせに座る。
チラッと見えたヤスの台本には、赤いインクで事細かにいっぱい書いてて、相当稽古したんやろな思うたらやっぱり申し訳なく感じた。
『あ……の』
『映画同好会って……この部屋ですか』
『はぁい、いらっしゃーい』
『新入部員？待ってたよぉ』
『安田くんって言うんや』
『僕は部長の丸山やで、ヨロシクねぇん』
「……ゴメン、俺このテンション無理」
「俺なりに変えさせて貰ってエエか？」
「ははは」
マルのお陰で和やかなムードから始まって。
時折立ち稽古混ぜながら話を進めていった。
「今のエエやん」
「やっぱヤスの演技って好きやわぁ」
「そうそう、そんな感じ」
「ヤスってホンマ人惹き付ける魅力あるよな」
「……ありがと」
今までと何ら変わらず。
エエな思う事を率直に褒めると、ヤスはその都度顔紅くして俯く。
その姿を見て、俺って素でどんだけヤスの事ベタ褒めしてたんって初めてココで気付いた。
「うし、じゃ次のシーン……ぁ」
台本のページ捲ったら、ついさっき断念したアノシーン。
一瞬ヤスと目線が絡まったら、不意に逸らして再び台本に目を向けた。
「あ……あぁ、これな」
「今ちょっと修正加えてるから、後で……」
「なぁ横山くん」
「ココのシーンな、オレずっと練習してん」
「ココまで来て……オレはやっぱ流れ変えたくない」
「……一回だけ、台本通りやってみてもエエかな」
「それでアカンかったら、横山くんの方で削るなり何なりしてくれてエエから」
「……ん」
なんかヤスの熱意言うか拘り言うか。
それが凄く響いて、頷く事しかできんかった。
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にがこ(プロフ) - あらと∞さん» あらとさん、いつもありがとうございます。思わず私の山田愛がココに出てしまいました 苦笑。マルちゃんとくっ付いても良かったのかなーとも正直考えてました。でもココは横山くん、シャイな部分が少しでも伝わってくれたなら嬉しいです♪ (2017年4月10日 19時) (
レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
あらと∞(プロフ) - ヤスくんがマルちゃんと結ばれて横山くんの片想いで終わってしまったらどうしようかとモンモンとしてましたが、最後は無事２人が両想いで結ばれてよかったです(笑) 今回も素敵なキュンをありがとうございました！(*^^*) (2017年4月9日 19時) (レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - あらと∞さん» ありがとうございます♪書き始めた割には持って行き方に結構悩んでこんな形になりました 笑。アリと言えばアリかな？と言う関係ですね 笑。キュンをお届けできて良かったです！次回も遊びに来て下さーい♪ (2017年3月29日 14時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - 玖籠魅さん» ありがとうございます♪気に入って貰えて良かったです。確かにあまり見ない組み合わせですよね。私も書いてて新鮮でした♪次書く機会があれば是非もうちょいイチャイチャを 汗。次のお話も遊びに来て下さいね♪ (2017年3月29日 14時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
あらと∞(プロフ) - 先生と園児のお父さんという、少しだけ距離感のある関係からヒナタ君を通して段々と親しくなっていく2人の関係性がとても素敵で、毎日お話が更新される度にキュンキュンしておりました！笑 これからの更新も楽しみにしていますね！(*^^*) (2017年3月29日 9時) (レス) id: c9fd3073c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2017年1月16日 15時
