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「同じプロジェクトのオオタさんと……付き合うてるんやろ？」
「一緒に買いモン行ってるて……目撃情報次々寄せられましてん」
空気が重くならないように語尾上げて話するけど、やっぱり涙を止める事ができなくて俯いたまま。
「……で、何でマルが泣くん？」
頭撫でながら優しい口調で聞かんといて。
そんなんされたら諦めるモンも諦めきれへんやんか。
暫く黙ってたけど、あまりに村上くんが聞いてくるモンやから遂には口を開いた。
「好き……やってん」
「僕……村上くんの事が……ずっと好きやって……」
「いつもな、村上くんとココで飯食うん……」
「ホンマ楽しみやって……嬉しかって……」
「……マル」
撫でられてた手が止まったか思うたら、村上くんに抱き締められて暖かい感触が身体を纏った。
「……はぁ」
「なぁんや……良かったぁ」
「オレが一方的なんか思うてた……」
「……村上くん？」
「オレも……」
「オレもマルの事……好きなんやで」
震える声で思ってもない返事が来て、瞬時に身体を離した。
「ウソやん」
「え……だってオオタさんと楽しそうに買いモン……」
「楽しそうにかどうかは知らんけど」
「……確かに買いモンへはよく一緒に行ってた」
やっぱりか……って悲しくなって僕が鼻水をズズッと啜ったら、村上くんが天井見て「はぁー」っとデカい溜め息ついた。
「……ホンマは黙っときたかったんやけど」
「これ以上黙ってても誤解生む一方やな」
「アノ子、近所のオカン連中集めて料理教室開いてん」
「それにな……ちょっと参加さして貰うてた」
「料理上手くなって、マル驚かせよう思うて……」
漸く顔を上げると、今度は村上くんが俯いたまま淡々と語り出す。
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にがこ(プロフ) - 華子うさぎさん» 華子うさぎさん、いつもありがとうございます♪私も読み返してみて、あー特徴あるなと笑ってしまいました 笑。表現が上手だなんて、いやぁまだまだです 汗。また新作にも遊び来てやって下さいね！読み返して頂き感謝です♪ (2018年3月3日 11時) (
レス) id: bfbb34681f (このIDを非表示/違反報告)
華子うさぎ(プロフ) - どうも私はこのシリーズの紫さんが好きなようです。文章だけでも紫さんの特徴が出ていて姿が思い浮かびます。にがこさんの表現が大変上手いからでしょう。何度繰返し読んでも面白い。最高ですね。 (2018年3月2日 12時) (レス) id: ba95bef1dd (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - のん。さん» のんちゃんこっちもコメントありがとう♪キッチン気に入って貰えて良かった！パッと思い付いてサラサラって書いて、あとで「ん？」て思うん多いけどね 苦笑。パスタ師匠気付いてたか！マルちゃんの食卓にちゃっかりケーキも登場してます 笑。 (2016年11月24日 21時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
のん。(プロフ) - キッチンシリーズ大好き！！もぉどのCPも大好きッ！色んなシチュエーションが浮かんじゃうにがこちゃんには尊敬しかありません！パスタ師匠、私も気付きましたよ←負けず嫌い（笑） (2016年11月22日 20時) (レス) id: 71edb87a0d (このIDを非表示/違反報告)
にがこ(プロフ) - さくらさん» するどい！そうなんです、パスタの師匠は丸ちゃんで2話冒頭の丸ちゃん家行ってる輩連中にはヤスくん入ってます 笑。こんな小エピソード入れるの好きなんですよね 笑。丸ちゃんの幸せもお裾分けして貰ってたって事で♪読んで貰えて嬉しいでーす！ (2016年11月21日 12時) (レス) id: 1c94576c40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にがこ
| 作成日時：2016年10月9日 19時
