ニコイチには戻らない【望月穂波】 (ページ4)

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暑さに耐え、なんとか午前の授業を終えた。

もうお昼だが、暑くて持参した弁当を食べる気にもなれず、
授業を終えるとすぐ机に突っ伏した。

……それにしても、窓側の席は嫌だな。

暑い日は日光に照らされて、しぬほど暑い。
寒い日は窓の隙間から冷気をかんじる。しぬほど寒い。

まさに地獄とはこのことだろうと私は感じた。

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私のクラスはこの間席替えをしたばかりだ。

担任が勝手に決めて、いつの間にか勝手に席が
かえられていた。

勝手に、といってもきちんと予告はしていた。
クラスメイトの人達はすごく嬉しそうにしていたっけな。

…まぁ、どうでもいいけど。

関係ないし。そう思った

そういえば、私は隣の席の人とペアワーク以外で
まともに話したことがなかった。たしか彼女の名前は………

____望月穂波、だっけ？