ニコイチには戻らない【望月穂波】 (ページ2)

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穂波は私にとってはじめてできた大切な友達だった。

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中学一年生の頃。

ひねくれ者だった私はクラスにあまり馴染めなかった。

誰に話しかけられても素っ気ない態度をとったり

グループワークを真面目にやらなかったり

クラスメイトの悪口をネットに書きこんだり

とにかく、私は最低野郎だった。

こんなことを続けているうちに

最初こそは仲良くしようと試みてくれたクラスメイトも

次第に私と距離を置くようになり、

5月には完全にクラスから孤立していた。

別に、それでもいいと思った。
私は誰かに好かれるために生きてるんじゃないし。
嫌いになられたって構わない。勝手にすればいいじゃん。

そう思ってはいたがやっぱり独りはほんの少しさびしかった気がする。