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Aの首から伸びる鎖。それは、俺の左手首に繋がっていて。僅か…いや、かなり痛む左手を抑えながら、少年ｰｰｰｰｰ死神を見据える。
ｰｰｰｰｰ俺、あの夢物語のサーヴァンプと契約したんや。
絵本の物語のような展開に、今更ながら夢のような感覚だ。彼女の背中から生える枝と、それにぶら下がる色とりどりの宝石。それらは羽の形をしていて…まさに、絵本で見たままだった。
「うっわ〜、契約しちゃったかぁ〜」
軽い声色で頭を抱える死神。その前に垂れていた光のカーテンはふっと消え、よく見ればそこには灰になったナイフがぱらぱらとばらばらになって落ちていた。
未だに俺らを包む、桃色の電流のような閃光。拍手にも似たそのショート音は、止むことは無い。
「…ダメだとと思ったら、鎖を引いて。正直、こうなると私、制御が効かないの。」
何の、と聞く前に、Aは地を蹴って死神の方へ飛んでいった。鎖は直接、Aの首輪の少し上から直接生えていて、直に見ると痛々しい。埋まっている、という感じだ。…何の制御か。魔法？戦い？…自我？…鎖は、俺の手から、絶対に離さない。離れそうにないけど。
死神は掌を飛んできたAに向ける。ぶつかる。その寸前、Aは顔の前で両掌をぶつけ、乾いた音を出す。そのちいさなちいさな音で、彼女の周りの空気が揺れ、時空が揺れ、全てが揺れる。再び、腕を開く。Aの周りに纏わり付く桃色の閃光は、彼女の両手に集まり、形を作り。どんどん、黒く、鈍い光を放つ物体を形成していく。一体どういう原理なのか。これこそ魔法なのか。僅かに残る周りの野次馬も、これには目を見張り驚いている。彼女の両手に現れた物体。それは、二丁のガトリングガンだった。
「飛ばすわよっ！！！！」
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myona859(プロフ) - コメ失礼します！この作品、漫画のSERVAMPを真似していますか…？誰も知らない兄弟がいたり、名前を呼んだら仮契約したりする所が似ているので…違ったらすみません！ (2020年4月7日 17時) (
レス) id: b40e1d4ca9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 貴方の作風、この作品の設定、もう全部に惚れてしまったのでコメしてしまいました。応援してます、続編待ってます！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: ee6d8feaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなし | 作成日時：2020年1月4日 11時
