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「…っこちらアインツ。城下町で謎のマジシャンが男性を殺害しようとするも未遂。そのままアハトが交戦中。」
躊躇ったのは多分、本名を晒して良いかどうか。これは、戦争ではないから。でも、明らかに相手は只者ではない、から。聞きなれない言葉の羅列は恐らくコードネーム。アインツがオスマンで、アハトが、ロボロ。多分。
…回りの人間でまともに戦闘に加勢できそうな人間はいない。どちらにせよ、人間は助けを呼ぶしかなかったのだろう。
「繰り返す、こちら...っ！？」
「…っ、クソっ！」
少年が通信中のオスマンに手を向ける。それに気づけば私はすぐさま指先を彼と少年の間に向け、私が唯一かけられる力魔法…その一種、何でも突き返す
私と同じ、力魔法。それを発したであろう少年を見れば、掌をこちらへ向けてにやりとした笑顔を浮かべていた。私の防御壁はあくまでも軽減。ゼロにすることはできない。…防御壁を貼っていなければ、オスマンの腕はもがれていただろう。この少年、本職は武術じゃなくて、魔法か。
「やだなぁ、魔人討伐に来ただけなのに〜！邪魔しないでくださいよ！」
「なんやっ…魔人って…！」
「え、サーヴァンプ持ってるのに、魔人は知らないんですか〜？」
「っ！」
持ってる、という表現に引っかかったのか、顔を顰めるオスマン。同時にガキン、と重く弾ける音。ロボロは数メートルほど吹っ飛ばされ、そのまま転がる。
魔人。それは、人間を超越した力を持つもの。サーヴァンプとも、互角に戦えるくらいの。オスマンはロボロの元に駆け寄ろうとはしなかった。そうすることが、良策ではなかったからだ。
--------魔人。心当たりはあるものの、その魔人はサーヴァンプでも到底手の届かない『場所』にある。だとすれば、もう一人魔人がいることになる。果たして、何処に？
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myona859(プロフ) - コメ失礼します！この作品、漫画のSERVAMPを真似していますか…？誰も知らない兄弟がいたり、名前を呼んだら仮契約したりする所が似ているので…違ったらすみません！ (2020年4月7日 17時) (
レス) id: b40e1d4ca9 (このIDを非表示/違反報告)
闇夜(プロフ) - 貴方の作風、この作品の設定、もう全部に惚れてしまったのでコメしてしまいました。応援してます、続編待ってます！ (2020年2月12日 23時) (レス) id: ee6d8feaa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はなし | 作成日時：2020年1月4日 11時
