裏方サポート (ページ6)

今日:3 hit、昨日:13 hit、合計:8,801 hit

まじで、ページ6

渡会side

ベース弾いてた女の子！
バンドに誘えた！
いきなりでビックリしてた、いやそりゃそうよね！！

一時間待ってって言われたからすぐ近くの椅子に座ってベースを再び弾き始めるのを見てた。

さっきは一曲終わらない内に声をかけたから最後まで聞けんかったんよなぁ

っぱこの子のベースの音はめっちゃ綺麗で！
安定してて、低く深みのある音だった。
スラップなどのアレンジも入れてギターやボーカルが無くても一番輝いてた。

この子が俺のバンドに入ったら面白くなるなぁ、とか色々考えてたら音が止まって、女の子が小走りでこちらへ来た。

『お待たせしました、一時間も待ってくれてありがとうございます。
良かったら近くのカフェに入りませんか？』

「うぉ、いいんすか！！ありがとうございます！」

まっっじか！！やったあ！！！
最初こそベースが揃えば良いと、ベース弾ける人なら誰でもいいかもなんて思ってたのに。今はめちゃくちゃこの子と一緒にバンドがやりたい。

近くのカフェ。と言って向かった先が、俺のバ先のカフェだった！！笑笑
店長が俺が女の子と一緒に居るのを見てニヤニヤしてたけど！もう！そんなんじゃないから！！

目の前の子はカフェラテを頼んで綺麗な所作で一口。

思わず口に出してしまった。

「お姉さん、やっぱめっちゃ綺麗っスね！！」

『……え？』

えぇ！！まってなんかめっっちゃ目逸らされた！！！どした！？

『あ、すみません。この後用事があるのでそれだけならもう帰りますね。
ありがとうございました。』

「……え」

まってまってまって！なんかめっちゃ失敗してない！？！？
帰っちゃったよ！！え！帰っちゃったよ！？

様子を見ていた店長が俺に「はは、渡会、ナンパ失敗だなぁ〜どんまいどんまい次だ次！ははっ」と俺の背中を叩きながら言ってきた！

いや！！ナンパ失敗！？
ナンパしゃないっスけど！？

もしかしてあの子にもナンパだと思われた！？やっべええ

すぐ店を出て少し遠くに行ってしまった女の子の背中を追う

「ちょっとまってえええ！！！まってまって！！」

「はぁ…はぁ…んごめん！あの、さっき、綺麗って言ったの、はぁ、ベースの音が綺麗って言いたくて、、あいや君も綺麗なんだけど！」

『……はい』

「あー、ナンパ、みたいに聞こえたかもって、あ、そう俺ボーカル！ボーカルしててさ！ベースの子が怪我しちゃって、んで今日さ、君の音聞いて、一緒にバンドやりたいと思ったんだ」

「俺、分かりにくくてごめん、」