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運命 ページ3

渡会side

少し足を進めると、午前中に話したスタッフさんから連絡が来た。

残念な事にあんなに大勢いるスタッフの中には、ベースを弾ける人は居なかったらしい。
ベースを触っている人は居るが聞かせられるほどでは無いと言う。

俺の一番あてにしていた人達が全滅や…と撃沈した。。
加入早々に先輩方に聞いて回るのもさすがに気が引ける。


とぼとぼと重い足を本社へ進めた。


〜🎶


そういえばこの本社の近くは夜になると路上ライブで賑わう、いわゆる穴場スポットになる。


俺が本社に出入りするようになってから夜になると路上ライブを横目に帰宅するので最近顔を覚えた人も少なくない。


今日はボーカルの人とベース、そんでギターか…

ん、ベース??
あ!ベース持っとる女の子がおる!!!!


え、今準備し始めたんかな
アンプ繋いでスピーカーとか用意してる!!

今から弾くんかな…
ちょっと、、聞いてみようかな


ちょっとだけ
もし、いやもしかしたら!もしかしたら!!


一緒にバンド…出来ないかな…


んー、もしかして運命?
これからの未来に絶望した渡会の前に女神様!?
ベース持った女神様じゃない??

これは運命じゃない?
この日に、この時間に弾きにきて
俺はこの日に、この時間に外に出た。

いやさすがに、運命じゃない!?!?


そんな事を頭の中でつらつらと思いながら早足でその子の元へ向かう

ちょうど俺が女の子の元へ着いた時、ベースを弾き始めた。


ふと、目が合う。


まっって?暗くて見えなかったけど、めっっちゃ美人さん。この人。まって??今まで見たことないくらい美人や!!


俺より背が低くて華奢で、綺麗な指先から流れるベースの心地よい低い音は、俺の心を撃ち抜くには充分すぎる物だった。




「俺の…俺のベースになってくれん?」



ん?なんか…伝わったかな。めっちゃぽかーんとしてるわ。

『すみません、なんて…言いましたか?』

いやまって声もそんな可愛いん聞いてないって……しんどいわ
あ、聞こえてなかったんかな、
まぁここら辺うるさいしな。


「俺のベースになっ……ん?俺の…俺のベースに。。」

『?』

「あっっ!!違う!!違うくて!!俺のバター!!いや俺のバンド!あの!えっと」

『ふ、はははっ…落ち着いて下さい?何ですか?』

「あ、恥ず…あの良かったら、俺のバンド入りませんか?」

あっかんめっちゃ噛んだ。
恥ず…そんで笑った顔可愛い……
伝わったかな言いたいこと

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まる(プロフ) - オリ/フラ外し忘れてますよ!💦 (12月8日 12時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年5月12日 21時

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