裏方サポート (ページ1)

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軽音楽部ページ1

リーンゴーン🔔

授業終了のチャイムがなり、荷物をまとめて教室を出る。
この後は軽音楽部で集まるらしいのでベースを担いで階段を降りていく。
この大学は地下があってドキドキする。

私の入っている軽音楽部は少人数だがそれなりの活動はしている。
地域で開催される祭とか、夜に営業しているジャズバーとか色々
その活動履歴が大学に認められ最近やっと学校のスタジオを借りることを了承された。

今まではジャズバーの店長にお願いしてお金を払って借りていた。
大学生でバイトはしているが、何時間も何度も借りていると馬鹿じゃない値段になってくる。

そんな軽音楽部、今日は初めてスタジオで練習する日。
予約さえすればお金は掛からないので金欠気味だった私達は泣きながら喜んだ。

地下二階まで付くと既にスタジオに電気がついていて、早足で向かう。

ガチャ

A『やほー皆調子どう？』

ドラム「ぁ…A！！！」

ギター「遅いでーもうチューニング終わったわ」

ボーカル「A〜！寂しかったぁ！！」

皆が一気にこちらを向いて話しかけてくる

A『遅れてごめんな』

ボーカル「いいんよ〜！！」

授業が長くなったとかそう言う事は無かったが皆来るのが早すぎて私が遅れたみたいになっていた。
私はすぐにチューニングを合わせて皆に合図する。

ギター「よしゃ！んなやろ〜！」

ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｯｯ🥁

〜🎶🎶

ドラムの合図で演奏が始まる。
バンドやってて一番好きな瞬間はここかもしれない。

あっという間に曲が終わる。

ボーカル「盛り上がってるかぁー！！！アリーナー！！！」

ｼｰﾝ………

ドラム「お、おー…？」

ギター「アリーナ……？」

A『……』

ボーカル「え盛り上がってんの私だけ？🥺」

ドラム「…次これやりたい」

ギター「お…おっけ！いつでも！！」

ボーカル「ぇ？無視？？」

A『…w』

ボーカル「おいA〜〜!((ｶﾝｶﾝｶﾝｶﾝｯｯ🥁

〜🎶🎶

…こんな雰囲気になれる程バンドメンバーとは結構仲がいい笑

ボーカルの子は私と同級生で、顔良しスタイル良し歌声良しで、クラスの一軍女子だ。一応ビジュ担当

ギターの子は最近大阪から引っ越してきたらしい。この東京で大阪弁は結構目立つが可愛い後輩だ。

ドラムの先輩は身長は高いが口数が少なく、前髪で髪の毛が隠れてしまっている。でも隠れファンが多い

そんな豊富なメンバーに恵まれているが、最近は一人で路上演奏をしている。もちろん秘密で

今日も学校の帰り道駅前で演奏を始める。