助け ページ10
私は暫くして、足を止めた。
……身体が火照る。し、足腰がふにゃふにゃだ。
「……あれ、一条」
相楽先生が、倒れそうになった私を支えてくれる。
「熱かな？部屋に戻って……あぁ」
先生は私の首を見て納得したように頷いた。
「だから秋良が口笛吹いてたんだね」
私は助けて、と呟いた。
「いいよ」
先生はよいしょ、と私を背中に背負った。
「逃げよう」
そのまま早足で、ちかくの部屋に入ってドアを閉める。
「……よし、ここで静かにしてようか」
「……はい。ありがとうございます」
浅い息をする私を見て、先生は困ったように笑う。
「……助けようか？」
「いや、大丈夫です」
背中をつーっと撫でられた。
「っ、ん」
「……なにか飲まされたのかい？」
首を振った。
「じゃあ、塗り薬かな？」
「……はい」
先生は腕を組んで、なにか、考え事をしている。
「ちょっと、待ってて」
しばらく待つと、彼は濡れタオルを持って戻ってきた。
「……ちょっとだけ我慢してね」
首元をタオルで拭かれる。
それだけなのに、唇をかんでいないとやり過ごせそうに無かった。
「よし、それじゃ、包帯だけ巻いておくから」
クルクルと、包帯を巻かれる。
「苦しくないかな？」
「はい」
「……どうして逃げてきたのか、聞いてもいい？」
暫く口をつぐんでいたが、結局話すことにした。
「……電流を、流すと言われました」
「……」
相楽先生はドン引きしていた。
「……え、そうなの。……ま、まぁ人によっては病みつきになるらしいし」
「……フォローのつもりですか？」
「……うん」
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Niko(プロフ) - 続きがある......！まさかまた続きが読めると思わなくて驚きと感動で胸がいっぱいです......！ (7月24日 1時) (
レス) @page34 id: e6a8d0ae57 (このIDを非表示/違反報告)
チップ - すごく楽しみです！更新待ってます^_^ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d533d9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki(プロフ) - ドキドキする展開です！続きが気になります^ ^ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 2709160c1d (このIDを非表示/違反報告)
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