駆け引き ページ4
予防接種の前日。
目を覚まして、未散に会いに行こうと部屋を出る。
彼女の部屋のドアをノックすると、随分と辛そうな返事が聞こえてきた。
そっとドアを開けると、未散は苦しそうに浅い息をしていた。
「……未散」
「A。うつるから、入ってきちゃダメだよ」
「……先生は、呼んだの？」
「うん。薬ももらったから、大丈夫」
そうか。
「治ったら、一緒に神経衰弱やろう」
「……なにその自信」
「最近練習したんだ」
神経衰弱の約束の後、私は元来た道を戻った。
プレイルームに行ってみるが、誰もいなかった。
仕方なく、厚めの本を一冊選んで、部屋に持って帰ることにした。
部屋に戻ると、深見先生が椅子に座っていた。
「ああ、おかえり」
「先生！」
丁度暇を持て余していたので、先生がいたのは嬉しかった。
「……A。神経衰弱しよう」
「……またですか。」
「勝ったらお前の言うことを一つ聞こう」
そして私が負ければ先生の言うことを聞かなきゃいけないのだろう。
「……じゃあ、神経衰弱じゃなくて、ダイアモンドゲームがいいです」
「わかった。それじゃ、やろうか」
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Niko(プロフ) - 続きがある......！まさかまた続きが読めると思わなくて驚きと感動で胸がいっぱいです......！ (7月24日 1時) (
レス) @page34 id: e6a8d0ae57 (このIDを非表示/違反報告)
チップ - すごく楽しみです！更新待ってます^_^ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d533d9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki(プロフ) - ドキドキする展開です！続きが気になります^ ^ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 2709160c1d (このIDを非表示/違反報告)
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