波乱 ページ15
深見先生。
「……ごめん、なさい、」
「A？」
「もう、おいていかないからね」
瞳が、揺れる。
「……は、お前、」
「……こわい、たすけて、■■■■に、あいたい」
「……落ち着け」
ちくり、と腕に痛みが走る。
「大丈夫だからな」
とろとろとした、睡魔に襲われた。
重たい瞼を、閉じた。
……………………………………………
「おはよう、一条」
目をあける。
「僕のこと、わかる？」
「……相楽結生先生」
「よろしい。僕のこと、好き？」
何言わせようとしてるんだ、と私が白い目で見ると、先生は悪戯っぽく微笑んだ。
「そこは好きって言うところだよ」
「……」
「その目傷つくからやめて欲しいなぁ」
先生はバインダーを持った。
「深見先生から。しばらくは病室から出るのは禁止」
「え？」
「返事は？」
有無を言わせない笑顔だ。
「……はい」
「よろしい。退屈しないように本は持ってきたからね」
机の上に山のように本が置いてあった。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
それじゃ、僕は行くからね、と先生は病室を出ていった。
少し時間をおいて、私は病室を出た。
伝達？知るか。
謝らなくては。
階段を上って、プレイルームに行く。
……誰もいなかった。
「……そりゃ、いないよな」
とぼとぼと、階段を降りる。
突然、ぐっと腰のあたりを押された。
振り向く暇もなく、私は階段から落ちる。
……誰？
私は、床に叩きつけられる。
と、同時に、何かが音を立てる。
鈍い痛みと、鋭い痛み。
見下ろすと、大量のガラス片が散らばっていた。
ぱたぱた、と子供の足音がした。
……どうして。
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Niko(プロフ) - 続きがある......！まさかまた続きが読めると思わなくて驚きと感動で胸がいっぱいです......！ (7月24日 1時) (
レス) @page34 id: e6a8d0ae57 (このIDを非表示/違反報告)
チップ - すごく楽しみです！更新待ってます^_^ (2021年12月12日 22時) (レス) id: d533d9fa91 (このIDを非表示/違反報告)
Natsuki(プロフ) - ドキドキする展開です！続きが気になります^ ^ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 2709160c1d (このIDを非表示/違反報告)
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