部屋 ページ37
先生の後ろを歩く。
全然知らない廊下を通って、見知らぬドアの前に着いた。
「……、ここどこ？」
「俺の部屋みたいなものだ」
促されて部屋に入ると、そこは殺風景な部屋だった。
ただ病室よりほんの少し色が多いだけの。
ガチャ、と後ろで鍵のかかる音がした。
振り向くと先生は微笑む。
「もう少し警戒心を持った方がいい」
ぞわっと背筋があわだつ。
まずい。ほんとうにまずい。
先生はベッドに腰かける。
「ほら、おいで」
……今なら逃げられる、けど。
逃げたら確実に捕まえられる。
私はゆっくりとベッドまで歩いて、先生の前に立つ。
途端にふわっと抱き上げられて、ベッドに座らされた。
「俺が嫌なのか？」
「……別に、嫌じゃない」
目を逸らして答えると、先生は私の顎を掴んできた。
「何で目を合わせない？」
「……」
「……俺より相楽先生の方が好きなのか？」
ちがう、と小さな声で答える。
「……素直じゃないな。……罰でも与えようか」
独り言のように呟いて、先生は微笑んだ。
「口を開けろ」
戸惑いながら口を少し開けると、先生の指が差し込まれた。
びっくりして体を引こうとするが、胸ぐらを掴まれた。
「逃げるな」
奥歯をそっと撫でられ、むずむずする。
「もっとそばに来い」
四つん這いの状態で、一歩先生の近くに進む。
……やってから気づいたが、これじゃペットみたいだ。
長い指が褒めるように口蓋を撫でる。
……なんで、気持ちいいんだろう。
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ステラ - 信じられないほどドキドキします(?)主さんの作品がめっっっちゃくちゃ好きです！！！最高です！！楽しみが増えました！ (2022年6月4日 9時) (
レス) @page50 id: 1d9e4d2339 (このIDを非表示/違反報告)
瀬央 - 続きが楽しみです！ (2018年10月18日 23時) (レス) id: 7188a9c310 (このIDを非表示/違反報告)
ふーか(プロフ) - 前の作品から大好きです！！続き楽しみです！ (2018年7月1日 17時) (レス) id: 7a5dbc0816 (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - 猫ザクラさん» 飛び上がりましたか笑 ありがとうございます。これからもぜひ読んでくださると嬉しいです( ￣▽￣) (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)
タケノン(プロフ) - ハジメマシテさん» 様付けされるような者じゃないんで！！笑 書くのは楽しいので時間のある時にコツコツこそこそと……。 (2018年6月26日 22時) (レス) id: bf709e921d (このIDを非表示/違反報告)
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