白黒【ONE-PIECE】 (ページ8)

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あのあと、気を失ってしまったのだろう

気がついたら、また、ベッドに寝ていた

起き上がりフラフラとする脚で部屋を出ようと扉を開ける

「ん？」

『…？』

ﾊﾟﾀﾝ

扉の向こうには不思議な人が立っていた

思わず扉を閉めると不思議な人は何処かへ行った

ﾊﾞﾝｯ

『ｯ!…』

取り敢えずベッドに座った瞬間に
いきなり開いた扉

思わず肩をはねさせた

チョ「ルフィ！」

ルフィ「悪ぃ悪ぃ」

入って来たのは鹿と腕が伸びる人

びっくりした勢いで
そのまま後ずさりし、部屋の隅へときた

チョ「大丈夫、何もしないぞ
　俺はチョッパー。医者だ」

さっき言うのを忘れたと自己紹介をされる

ルフィ「俺はルフィ！この船の船長だ！(ﾆｼｼ」

二人は優しく笑った

何か、反応しなければと思ったが何もできなかった

ずっと笑うことがなかったからか表情筋が硬い

チョ「名前、書けるか？」

チョッパーに紙とペンを渡された

震える手で応じる

なんて、汚い字

ルフィ「Aか！よろしくな！」

そんな字を指摘することなく読み上げ
手を差し出された

しかし、それを握る返すことはできなかった

ナミ「ルフィ！大変！！島が！」

突然聞こえた女性のこえと

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

島が揺れる音

やばいっ

ルフィ「A!?」

いても立ってもいられず

甲板に飛び出し膝を付き、両手を合わせて握る

静まれ

ナミ「な、なに？能力、？」

手に力を入れると体が青く光る

しばらくすると揺れが治まった

ルフィ「おまえ、すっげぇな！」

静かに立ち上がるとルフィがそう言って詰め寄ってきた

驚いて慌てて後ずさりをする

ｺﾞﾝｯﾊﾞﾝｯ

『ｯ!』

しかし、すぐにまた大きな音がした

山の頂点からマグマが流れてくる

嘘、そんな、

一度収まったら暫くは怒らないはずなのに

もう、限界、だったの？

島が、消える

私が、してきた事がすべて、消える

意味が、なくなる

いや、いやよ、

なんのために、

なんのために、私は

チョ「A！」

体の力が抜ける

フラフラと目眩がする

目前が暗くなっていく