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カバンの中からはまだ出てくるらしい。
「あ、ここからAちゃんの分！」
そうして彼が取り出したのは小さめの道具が数個と紙、そして手のひらに収まるほどの袋だった。
大きな袋からはコーヒーの香りが漂っていて食欲、そして、気分が落ち着く。
「その道具は何？」
「これはコーヒーを淹れる道具だよ！道具一式やすかったし豆も売ってたから」
私はようやく気付く。
「インスタントじゃないのか...」
今までインスタントのコーヒーやペットボトルに入ったコーヒーしか口にしたことがなかったため自分で淹れるとなるとわくわくする。ましてや豆から。豆から。
楽しみだ。
「どうやって使うの？」
「おじちゃんに説明書貰ったから！はいこれ！！」
そういわれ、華月から折りたたまれた紙を受け取る。
まずは道具を組み立てるのか。
これから移動とか多いだろうし、コンパクトになってくれるのはすごいありがたいかも。
それから私は苦戦しつつも、初めての豆からひいたコーヒーを淹れることができた。
気づけば華月はあれだけあったご飯を平らげておりなんだか申し訳ない気になった。
「遅くなってごめん、いそぐね」
宿を出る時間もあるだろうし早くしないと。
「ちょっと！だめだよ！！せっかく初めて淹れたのに！もっと味わって飲まなきゃ！時間ならまだあるし、ね？」
ね？と首をコテンとしこちらを見つめる彼。
彼の言う通りかもしれない。頑張って淹れたコーヒーだ。味わって飲まなきゃ損だね。
「わかった。ゆっくり飲むよ。」
「飲みながらでいいから耳傾けてくれるいいな。昨日仕事の話何もできなかったから。」
そういえば宿についたら仕事の話をするといってたな。
すっかり忘れていた。
彼に目配せをしそっとうなずく。
いや、ほんとにコーヒーが美味しくて。今まで飲んでたのはコーヒーじゃなかったのかもしれないってくらいに美味しさが段違い。
「おいしいのはわかるけどちゃんと聞いてね？」
「！う、うん。わかってるよ」
「めちゃくちゃ顔に美味しいって書いてある！！今度僕にも淹れてほしいな！砂糖とミルク付きで！」
「分かったよもう少し上手になったらね！話はちゃんと聞くよ。」
「ありがとう！これからについて簡単に説明すると船で色んな島を転々として仕事をするんだ。船酔いとかって大丈夫かな？」
船酔い、酔うのだろうか。
「私船乗ったことないから、」
そう伝えると彼は優しそうに微笑んだ
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棺桶(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» ありがとうございます!!たくさん更新出来るようにこれからも頑張ります!! (2017年8月18日 8時) (
レス) id: 0534bdeeac (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 棺桶さん» 崩壊がwwwでも最新楽しみ〜↑↑↑ (2017年8月18日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
棺桶 - 朱りんごさん» 有難うございます!!頑張ります (2017年7月17日 16時) (レス) id: 58ba19cff9 (このIDを非表示/違反報告)
朱りんご - 棺桶さん» ずっと応援します〜〜！(>▽<) (2017年7月15日 13時) (レス) id: 0c60321ebd (このIDを非表示/違反報告)
棺桶 - 朱りんごさんコメ有難うございます!!更新頑張るのでこれからも応援してくれると嬉しいです!! (2017年7月2日 18時) (レス) id: 58ba19cff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棺桶 | 作成日時：2017年4月26日 19時
