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ボロボロにしたフード付きのローブを身にまとい、大きな海賊船を観察している。
島の海岸に停泊している海賊船こそ、この悪魔の実を売りつける相手だ。
作戦では海賊船の者に売りつける予定であったが、念には念をということで海賊船の船長に売る付けた方が確実だろうと船長に売りつけることとなった。下っ端に食べられても困るからな。
しかし船長、赤髪のシャンクス。彼は一向に船から降りてこない。それどころか船に沢山の料理と酒を広げ宴を始める始末だ。
彼らがこの島に到着した時間が遅かったせいか島に降りたのは食料調達と思われる下っ端が三人ほどだった。
「華月、どうするの」
私は隣に座り込んでいる華月に声をかけた。
「んーどうしようか。」
高い木の枝に腰掛ける私たちは海賊船を眺めながら途方に暮れたような声で同じ会話を繰り返していた。
「Aちゃん、あの船の中忍び込めない？」
ポツリと、彼が発した。
私にもその考えが浮かばなかったわけではない。船に居るのならそこに行けばいい。簡単なことだがとても怖いことだ。海賊船に忍び込むなんて殺されるかもしれない。私は喰種だ。死ぬことなんてない。
でも、もしもがあったら？ここは異世界、何が起きたっておかしくない。私はまだ華月のあの時の言葉を完全に信じ切れずにいた。
「喰種が君しかいないなら君を殺すことが出来る者はいない！」
疑わずにはいられない。けど、華月と接して信じたいという気持ちだって存在する。
「はぁ、あんまり手を貸すと怒られちゃうんだけど、お仕事してもらってるわけだし特別だから誰にも言わないでね？」
華月はそういうと詠唱を始めた。
恐らく何らかの魔法の詠唱だろうが、私には聞き取れない言語であった。悪魔語というやつかもしれない。
詠唱が終わると華月の身体が光り始めた。
「！？華月！！？！？」
「大丈夫だよ。」
ニッコリと笑う華月だったがあきらかに大丈夫じゃねぇだろ。どうなってんだよ。
光はどんどん強くなり私は目が開けられなくなってしまった。
しばらくして瞼越しに辺りが暗くなったことが分かった。
恐る恐る目を開くと、華月の姿はなく視界に入るのは先程まで華月が座っていた枝と風に揺れる葉っぱだけだった。
「よーし！これでおっけー！！！！」
頭に響くように彼の声がこだました。
「！？華月どこ！！？」
「僕は此処だよー！！」
右耳に違和感。
恐る恐る右耳に触れるとイヤリングが付いている？
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棺桶(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» ありがとうございます!!たくさん更新出来るようにこれからも頑張ります!! (2017年8月18日 8時) (
レス) id: 0534bdeeac (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - 棺桶さん» 崩壊がwwwでも最新楽しみ〜↑↑↑ (2017年8月18日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
棺桶 - 朱りんごさん» 有難うございます!!頑張ります (2017年7月17日 16時) (レス) id: 58ba19cff9 (このIDを非表示/違反報告)
朱りんご - 棺桶さん» ずっと応援します〜〜！(>▽<) (2017年7月15日 13時) (レス) id: 0c60321ebd (このIDを非表示/違反報告)
棺桶 - 朱りんごさんコメ有難うございます!!更新頑張るのでこれからも応援してくれると嬉しいです!! (2017年7月2日 18時) (レス) id: 58ba19cff9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棺桶 | 作成日時：2017年4月26日 19時
