幕間2.とある書記長の憂鬱#2 ページ19
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「......どういうことや？」
俺の言葉に訝しげな表情をしたトントンに、至って真剣な顔で告げる
「そのままの意味だ。だいたいな、Aからの信頼を勝ち得ているお前が側にいなければ
多分俺が勧誘しても即答で断られたぞ」
「そんなことは......」
「ある。いくら俺といえど断られるときだってある。......だが、お前の言葉があったからこそ
Aは考えてくれたのだろう。.それに、“信じろ”という言葉はな、自分が信じているからこそ
言える言葉なんだと、俺は勝手に思っている。...Aは頭のキレが良い。そのうえ人間心理を
よく理解しているから、きっとお前の言葉が本心だということも分かっているだろうし
その思いは届いているさ。トントンは何も出来なかった訳ではないと
少なくとも俺はそう思っているゾ」
Aについては、完全に俺の憶測でしかないがな
穏やかな目を、悔やむトントンに向けてそう言えば、やつは大きく目を見開いた
たっぷり数十秒そのままでいたあと、ふっと力を抜いたような自然な笑みをこぼしたトントンは
わざとらしく肩を竦めて、こう言った
「やっぱあんたってすげぇや」
説教というよりも、どちらかというと慰めなそれに
トントンは若干照れ臭くなりながら「ありがとう」とお礼を告げた
と、同時に、軍が出来たばかりの、あの頃を思い出す
あのときも、“自分に自信がない、自分は何も出来ない”と嘆く俺を
今のように、力強くも優しく叱咤してくれものだ
あれから結構..というか何年も経っているというのに
結局、根本的なところは変わっていないのだな、と自覚したトントンは小さなため息をついた
そのため息には、先ほどのような落ち込みは感じられなく
どちらかというと呆れたような、安心したようなため息だった
こうしてトントンとグルッペンは、嵐の前の一時を
実に穏やかなに過ごすことが出来たのであった
終
ーーー
急激に書き上げたため、かなり文章が粗めです。申し訳ありません
tn氏が落ち込んでいる姿を書きたかった。
上手く書けたかは微妙なところですが.........
あ、あとgr氏のセリフ内の“信じる信じない”については勝手な作者の自論です
へーそういう考えもあるのかーぐらの感覚でお読み頂けたら嬉しいです
次話からまた本編に戻ります
今回の幕間は100話突破記念みたいなものだと思ってくださればと思います
完結に向けて更新頑張ります
藍色鳩羽
Episode109.怒られることなんて百も承知-side.you→←幕間2.とある書記長の憂鬱
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Rettosei_0822(プロフ) - とても面白かったです！これからも執筆頑張って下さい。最後のshpから譲り受けたゴーグルはどうなったんですか？ (5月31日 3時) (
レス) @page48 id: c34cfad174 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - もう最高でした! それから涙腺崩壊何回したことか…。・°°・(＞_＜)・°°・。作者様このような作品有難う御座います。ふふっ楽しく悲しく読ませていただきました。 (2020年6月14日 12時) (レス) id: 823e106573 (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - 性癖にドストライクでした。こんな神作をありがとうございました。次の作品もめっさ楽しみに待ってます。 (2020年4月3日 22時) (レス) id: c6c1282ede (このIDを非表示/違反報告)
HARUKA(プロフ) - 感動して泣きました。この様な素晴らしい作品に出会えてとても幸せです。素晴らしい作品を作って頂き、本当にありがとうございました。これからも頑張って下さい。 (2019年8月4日 16時) (レス) id: c358560c76 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 完結おめでとうございます。楽しく読まさせていただきました。凄く好きです…ありがとうございました…！ (2019年2月23日 22時) (レス) id: 4dc1d00e9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍色鳩羽 | 作成日時：2018年12月1日 0時
