Flowering heroine ５

頼れるのは ページ8

澤夏 side.


黎弥「っ………！？？ お前どしたのその目」




黎弥の声が聞こえて玄関に行くとAが泣き腫らした目をして玄関に立ってた。……………あー、なんかあったのかな川村くんと。







澤夏「とりあえず黎弥は部屋に連れて行ってあげて。俺保冷剤とか持ってくから。」




黎弥「……………うん、……」







……………なんか最近なっちゃんとギクシャクしてたし。まあ多分Aが意識しだしたんだろうけど。









良い方向に進むといいな。









……………みんながみんなね。









澤夏「……………ん。保冷剤。」




「ありがとう澤くん……………」




澤夏「で？川村くんと喧嘩でもした？」




そう言えば黎弥の腕の中で静かに涙を流すA







黎弥「なに言われたんだよ」





「……………週刊誌のこと……………、バタバタしてて連絡できなくて…………、不安にさせちゃったっっ……、！」





黎弥「…………………………」





……………Aはなんも悪くないのに


ただただ撮られた相手がまずかっただけ。






澤夏「それで？川村くんのこと追いかけなかったの？」





「……………怖くて追いかけられなかった、…………」






……………違うでしょ、A。








澤夏「それはAの心の中に川村くんの他に誰かがいるから？」









まだ少しだけ背中を押してあげるのは俺の役目かな。笑

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