Flowering heroine ５

＊ ページ17

堀夏 side.


堀夏「…………………ほんと無事でよかった」



馬乗りされてるAを目にした瞬間、頭に血がのぼってあいつのこと殴るところだった。





堀夏「……………A？」




「……………ごめ、…………怖くて………」






さっきから震えがとまらないA









堀夏「…………………………川村さん呼ぼうか。LINEしなよ。俺戻るし。」








……………ここにいるべきなのはきっと俺じゃない。









「…………………………え？」





堀夏「……………だめでしょ。川村さんいるのに。俺ここにいたら。」





「………………………………………やだ………」





堀夏「え？」





「…………………………夏喜がいい」





そう言って俺の服の裾を掴む








堀夏「っっ……………やめろよ、そうやって期待させんなよ……………」






俺がどんな思いで身を引いたと思ってんだよ。









「…………もう、遅いかもしれないけど……………夏喜が好きなの…………………………」




子供みたいに泣きじゃくるA









堀夏「……………ほんっとなんなのお前」





「わっ、！」




腕を引っ張って抱きしめればすっぽりと腕の中におさまるA





堀夏「ほんとむかつく。なんなんだよほんとに。俺がどんな気持ちでいたと思ってんだよ。ふざけんな。」





「……………ごめ、……」





堀夏「…………………………俺だってずっと好きだった。」






川村さんよりも、他のJr.EXILEのメンバーよりも先輩よりもずっと、ずーっと前から。ずっとAだけを見てきた。









堀夏「……………好きだよ、……………A」




Aの顔を見てそう伝えれば目にぶわ〜って涙がたまる








「……………わたしも夏喜がすき……！！」









首に腕を回すAが愛おしくてたまらない。

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