Flowering heroine ５

＊ ページ16

堀夏 side.



黎弥「あっちいねえわ」




澤夏「今みんなにもお願いしてる」




堀夏「っっ…………………………、」







あいつどこ行ったんだよ。







慧人「…………………………そういえば地下に使われてない部屋あったかも。」





澤夏「……………行こう」





…………………………頼むから無事でいて。









４人で片っ端からドアを開けて中を探す








黎弥「……………なんか声する」







一番奥の部屋から聞こえてくる声









そっと覗いてみると男に馬乗りされて、泣きじゃくるAがいた。








黎弥「お前なにしてんだよっ、！！」




澤夏「慧人警備員呼んできて！なっちゃんはA！」




慧人「うんっ、！！」






黎弥くんと夏輝くんが男を取り押さえてくれた。









堀夏「A………！！」




「っ、……………夏、喜………」




堀夏「ごめん、遅くなってごめんっ、！！」




はだけていた服を着させて抱きしめると腕の中で静かに泣き出すA






勇征「A！！！」




颯太「Aちゃんこれ着てください」





バタバタと走ってきた勇征、颯太、世界さん、大樹くん。






大樹「…………Aとなっちゃんはもう部屋戻ってて。鍵、これ。」





世界「HIROさんにはもう伝えてあるから。今日はもう二人ともそのまま休んで」





堀夏「……………はい。……………A行こう」









……………きっと大丈夫。あとはみんながどうにかしてくれる。






だってみんなAが大切で大好きだから。

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