Flowering heroine

＊ ページ17

壱馬 side.



壱馬「……………なんなんだ」



……………今日の俺はなんかおかしい。


あいつを見てるとなんかイライラする。









「あー…………………………もしもし？玲於？」



電話しながら出てきたのはあいつだった。









「ボーカルチームは問題なさそうだよ。……………え、戻ってこい……………？やだ……………(笑)」


玲於さんと電話しながらケラケラ笑うそいつを見てまたムクムクと湧き出る汚くて黒いモヤモヤした感情。









「うん。夜いつものとこね………あ、テキトーにみんな誘っちゃったからね。……………はーい。ばいばい。」





壱馬「……………なあ」




「っっ………川村さん……………」



後ろから声をかけるとビクリと動くそいつ







壱馬「……………なんでお前タメ口なの？女だからってなんでも許されんの？」




「………………………………貴方には関係ない」




壱馬「………逃げんのかよ」




戻ろうとするそいつの腕を掴む。





「離してくださi」



颯太「Aちゃん？」



「颯太……！」


腕を振り切って颯太のところに駆け寄るそいつ






颯太「なにしてんの？戻ろ？」



「ごめんね？」




颯太に手を繋がれて戻るそいつ。









…………………………やっぱうぜえ。

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