ずっとずっとずっとすきだよ【まふまふ】 (ページ8)

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そこからは怒りに任せて珍しく女性に向かってキレた。

まあ、授業間に合わないような気はしてたけど案の定、チャイムがなってしまう。

Aのためにも一旦戻るべきか考えたが、弱ったAをこのまま帰すのは彼氏として抵抗があった。

「時間もできたし、何があったか全部教えて？」

Aは遠慮気味に「はい」と言った。

＊＊＊

一通り話を聞いて、山本さんに対する怒りなんかではなくAに対する愛しさがこみ上がってくる。

泣いてしまったのは、怖かったとかではなく、僕に釣り合うかどうか不安になったという。
釣り合うとか…そんなことで泣いちゃうAを心の底から愛しいと思った。

「A？半年前さ、告白したのはどっちから？」

「…まふくん」

「じゃあいっつも好きって先に言うのは？」

「……まふくん」

「そうでしょ？僕だってね、Aのこと大好きなの。釣り合うとか釣り合わないとかそんなのなんか、Aの片想いみたいじゃん、寂しくなるよ？」

僕の言葉にハッとなったAはうつむきながら僕にぎゅっと抱きついて

「ごめん、ね。だいすきだよ、」

赤面しながらも伝えてきた。

「うん、僕も好き。A頑張ってくれたんでしょ？山本さんに負けないように」

「うんっ…」

「嬉しいって思ったよ、…ふふっ、泣かないでよ」

僕の言葉にまた小さく肩を震わせ泣き出してしまったA。