空模様。 (ページ16)

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15話ページ16

その夜、聞きたかった声が

A「もしもし？」

電話がかかってきた。

「はい、もしもし。」

A「哲人～～。」

かわいい、んだよな。

「おー、明日だよードラフト。」

平然を保ったように返した。

つもり。

「そんなんわかってるよ～。笑」

Aも緊張してるのかな？笑

「俺指名されると思うー？」

本音が出ちゃった。

本当はかなり不安。

A「大丈夫だよ、哲人も遥輝も両方
されるって。」

でもAが大丈夫って言ってくれると

本当にそうなるような気がするから不思議。

「だったらAと近いチームがいいわ。」

選ばれるならどこだっていいけど

でもまあ、近くにはいたいなあ

なんて。

「関西付近だと阪神とかオリックス？」

「まあ指名されたらどこでもいいわ！」

A「そうだねー、明日3人でお祝い
だからね。」

「おう、あ、明後日。会える？」

伝えよ、って決めたんだよね。

A「え、うん。会えるよ。」

もちろん

「2人でね。」

A「わかった。笑」

あ、もうこんな時間。

遅くまでA起こすわけにもいかないし

寂しいけどそろそろ切るか。

「じゃあそろそろ寝ますか。」

A「そうだね。」

「あ、指名されたらユニホームあげる。
サイン入りね。」

1番にあげる、なんて口が裂けても

言えないわ。

A「本当！嬉しい～～！」

「うん。笑じゃあなー。」

A「うんおやすみ。明日ね！」

やっぱり夜は全然眠くならなかった

けど意外とすぐ寝ちゃったみたい。笑

明日だ。