君との譜面に。～∞～ (ページ19)

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そういえば、「こんな感じの…」という内容も見てなかった…

錦「なんでそんな抜けてるのに仕事できるん？」

A「…なんででしょうねぇ」

依頼の内容は

・ロマンチックな恋の歌

・切なめな感じ

・ブラスバンド使って欲しい

…だけ

錦「依頼側も依頼側やなぁ…ざっくりしすぎやろ」

A「恋のうたなんて作ったこと無いのになぁ…なんでかなぁ…」

途方にくれる私

錦「とりま、ちょっと甘めな言葉書き出してみたらどうや」

A「…例えば？」

錦「んー…、『願いが叶うなら、お前を一生守りたい』…とか？」

思わず顔が赤くなる

A「…その顔でその言葉言って何人落としてきたんやら…」

錦「っちょっ、そんなんゆうなや…///」

A「その顔全国の錦戸ファンの皆様に見せてやりたいですわぁ笑」

錦「っ…、曲作るの手伝わへんぞ」

A「けど、Eightって関西のバンドですから、『お前を一生笑わせたい』の方がいいかもしれませんねぇ」

錦「っ…、まぁ…、そやな。」

そんな感じで何も書かれていなかった五線譜はみるみるうちに埋まり

あとは、バンドの旋律を作るだけとなった

A「感謝ですわぁ、感謝しかありませんわぁ(泣)」

錦「俺も久し振りに曲作れて楽しかったわ笑」

A「そういえば、今何時だ？」

時計を見ると…

A「っうぇ、21時！？！？」

錦「もうそんな時間やったんか」

A「うっわぁー…本当にごめんなさい…」

錦「ええよ、家近いし、それにしても腹へったなぁ」

そっか、私たち昼からなんにも食べてないんだ

錦「Aっていつも自炊なん？」

A「まぁ、基本は」

錦「え、ほんならなんかつくってぇや」

A「…えっ。」

錦「ええやん、手伝ってやったんもん、そのくらいしてや笑」

A「…お酒ありませんよ？」

錦「ほんなら近くのコンビニで買ってくるから、よろしくな♪」

A「…はぁ。」

待って待って最悪

今日簡単に済ませちゃおーって

人に出すようなもんじゃないもの作ろうとしてたんだけど…