たいようの哀悼歌 2 (ページ3)

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聞かないとページ3

亜嵐said

『長くなるんですけど、良いですか？』

亜嵐「うん、全然。時間はたっぷりあるし。」

仕事が終わるまで待って近くのカフェで

ふたり、話をする。

玲於に会うのやめよう、って言った理由を聞くために。

『多分、玲於から聞いてると思うんですけど、わたしの親友が亡くなって、その子の名前がハナって言うんですけど...』

いや、聞いたことない。けど。

話を話してる最中は途中辛そうにしてたり

嬉しそうに話してた時もあった。

バイトの話とか、ブレスレットの話とか。

亜嵐「だからなんだね。そっか。ごめんね、こんな俺に教えてくれてありがとう」

『いえいえ、』

でも、ハナなんていう名前の人、亡くなったなんて

言ってたっけ？

...普通グループのリーダーに言わないか。

亜嵐「それは...玲於には言ったらダメ？」

『いや、本人の負担になりそうで...』

亜嵐「あー、なるほど。」

俺より若いのに色々考えてるなー、とか

思いながらも、こんなに思い違いってあるんだ。

Aちゃんはハナちゃんを気遣って

玲於と会わないようにする、なんて

玲於は会いたがってるのに。誰も悪くないのに。

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