8話 午後八時十二分 ページ12
『ほら、善逸帰るよ!立って!』
「……」
Aが善逸に声をかけるが、反応がない。
よく見ると、ガタガタ震えている。
「紋逸?どうした、具合悪くなったのか?」
「ぅうう……」
伊之助が善逸の肩に触れると、そのままAの方に崩れるように倒れこむ…
…のではなく、思いっきりAに抱きついた。
「Aちゃぁあんんん!!!こ"わ"か"った"よ"ぉお!!」
『ああよかった…また、……ううん。
ほらぁ!善逸は死なないって言ったでしょ!』
また、 の続きが気になるところだが…
今はそれよりも善逸がAにくっついて、わんわん泣いているのがなんだかあまりいい気持ちがしない……
そんな俺の気持ちに気づかない二人は会話に花を咲かせる。
『あ!そういえば善逸、前誕生日の時にあげたネックレスつけてくれてたのね! なんか嬉しいな』
「あ、バレちゃった! そうだよ!!
このネックレスをAちゃんだと思って毎日……」
ピシッ………
調子に乗る善逸を見て我慢の限界になり、Aと善逸の間に割り込む。
「俺、Aが他の男と仲良くしてるの…なんか嫌だ!」
Aと善逸の目が点になる。
…はっ!
とんでもない我儘を言ってしまった!!!
長男だから我慢には慣れていたはずなのに!!
ああ、伊之助から呆れの匂いがする……
じわりじわりと頬が熱くなり始め、思わず下を向く。
そんな俺が面白かったのか、Aはふふ、と笑った。
『じゃあ明日任務なかったら、二人でお出かけしようよ!』
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めでぃ - はっ!あの??視点って誰かわかりました!! (2019年11月21日 7時) (レス) id: 44879474c1 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - ああぁあぁああ...切ないですぅぅ...泣 お話が素敵すぎて思わず感情移入してしまいました泣 更新お疲れ様です!体調に気をつけてまた更新頑張ってください! (2019年9月12日 0時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
舞菜(プロフ) - ただのアニメ好き☆さん» 新作の方も見に来てくださってありがとうございます!嬉しいです(〃ω〃) これからも読みやすい文章を心がけて更新頑張るので、楽しみにしていてください! (2019年9月6日 0時) (レス) id: 1e7a191f2a (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - お話とっても魅力的ですね!読むうちにどんどん引き込まれてしまいました!体調に気をつけて更新頑張ってください!応援しています! (2019年9月5日 1時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:舞菜 | 作成日時:2019年9月3日 0時