決起集会 ページ9
「...じゃあ、乾杯の挨拶を。」
「ではみなさん、どうぞグラスをお手元にご用意ください。」
みなさんって、ここには３人だけ。
そしてここは式場ではなくて、居酒屋。
心の中でルハニとミンソクさんに突っ込みながら、生ビールを手に持つ。
「本日はお集りいただきまして誠にありがとうございます。今宵は選りすぐった精鋭達による、決起集会でございます。」
決起集会？
「勝利を手中に収めるために、どう立ち回って行くか。美味い酒と共に、密に話し合っていきましょう。」
なんの話？
「...では、Aちゃんと愛しの店員さんの、食事デートの成功を祈って！」
はっ！？
「乾杯！」
「かんぱーいっ！」
「......。」
そういう事か......。
私は項垂れながら、２人のグラスにグラスをぶつけた。
「なんなんですかもぉ...」
「オッパがさ〜もう喜んじゃって」
「Aちゃん。俺、感動したよー。」
「感動？」
「なんか、小さかったあの子が、こんなに大きくなって...みたいな？」
「なにその親目線。」
ルハニがクスクス笑ってる。
「...確かに。ルハニはオンマみたいだから、てことはミンソクさんがアッパですね。」
「誰がオンマよ！」
「だって実際お世話になってんだもん私。料理もしてくれるし。」
「別に好きでやってるだけだしー。」
「...でももう、私も自立するから。」
そうだ。
いつまでも側にいるわけじゃないんだ。
ルハニは、ミンソクさんの元へ行くんだから。
「...Aちゃん、」
お箸を置いて、姿勢を正すミンソクさん。
「...ルハニから聞いたと思うけど、一緒に暮らそうと思ってるんだ。」
「はい。」
私もなんとなく、お箸を置いてちゃんとミンソクさんに向き合った。
「...ルハニの事、ずっと支えてくれて、どうもありがとう。」
頭を下げたミンソクさんに、慌てて首を振った。
「とんでもない...！私が支えられてたんです、いっつも」
「そんな事ない。」
ルハニのまっすぐな瞳。
「Aが側にいたから、毎日楽しくて、いっぱい泣いて笑って、幸せだった。」
ルハニ...。
いやだ、泣かせないでよ。
私こそ幸せだったよ。
「Aと暮らせて、ほんっとに良かった。」
「...ありがとっ、私も、良かったっ...！」
「泣くなよぉ〜」
「泣いてないしっ」
強がってる私を見て、ミンソクさんが優しく微笑んでる。
ミンソクさんだから、ルハニを安心して送り出せるんだ。
きっと、彼はルハニを大事にしてくれるから。
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nico(プロフ) - あーこさん» 初めまして！コメントすごく嬉しいです。ありがとうございます！ひゃ〜キュンキュンしてもらえて良かったです…！まだもう少し続きますのでよろしくお願いします(^-^)頑張ります！ (2017年9月2日 21時) (
レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
あーこ(プロフ) - 初めましてコメさせていただきます^ ^ 久しぶりにお腹の奥がキュゥーっと痛む感覚のキュンキュンさを感じてます…！ 寝るのも忘れて一気読みしてしまいました。まだこの小説終わって欲しくないです〜（ ; ; ） 応援してます！ (2017年9月2日 10時) (レス) id: ecfd3f6e56 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - himeさん» うわあ(T-T)嬉しいです…主人公の気持ちと共鳴してもらえたらもう本望です。ありがとうございます^_^ (2017年4月16日 1時) (レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - ほんとに、このギョンスにいちいちときめきます(笑)毎回楽しみにしてます♪ (2017年4月16日 1時) (レス) id: 1f8feccce8 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - あやさん» ベッキョンは笑顔が一番、ほんとそう思います。ハッピーエンドか否かは、ギョンスが素直になれるかどうかにかかってますね…（´-`） (2017年4月14日 22時) (レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico | 作成日時：2017年2月7日 20時
