友達の話 ページ49
今私は、アレになってる。
夜、コンビニ行った帰りに通りかかる、公園の前。
何気なく視線をやると、そこには。
暗闇の中ベンチで寄り添う、ふたつの影。
私はその光景を見る度に、もれなく、思う、
いやらしいな、と。
ソレに、今なってます、私。
しかもあろうことか、ドさんと...。
信じられない。
夢じゃないかって思って、でも、繋がれた手の感触と温度が、現実だと知らせてる。
ドさんと、手を繋ぐ時が来るなんて。
もうすぐ運は尽きるのだろうか。
「...この町に住んでるのは、どういうキッカケで？」
ドさんに聞かれて、私がルハニとここに住み始めた頃の記憶を辿った。
「私は別に何の思い入れもなく...友達の提案にただ乗っかっただけ、なんですけど、今はすごく好きです。」
「住めば都って言いますからね」
「ドさんは職場と家が近くていいですよね。羨ましい。」
「徒歩一分ですからね。」
「そんなに近いんですか。すごい。」
「あの職場が先に決まって、その近くを探したってだけで。」
「あ、へえ〜そうなんですね」
「...ルームシェアって、しんどくないですか？」
「え、経験あるんですか？」
「ないです。むしろ避けてます。」
ああ、人間嫌いだからね...。
「しんどくないですよ。元々仲良かったし」
「でも仲良くても、一緒に住んだ途端ケンカしたり」
「あ、しますねやっぱり。あと大体私が怒らせちゃって、怒られて、とか」
「やっぱあるんだ。」
「最近も、あったんです。無神経な事言って、傷つけてしまって」
「へえ...」
「真剣に怒ってくれて...厳しい事を言われるんですけど、全部私の事を思って言ってくれてるんだって」
「......」
「それがわかるから、ほんとにありがたいなぁって...」
「...良い友達ですね」
「はい...」
涙腺が緩んで、うるっときた。
今の時期、ルハニの話はダメだ。泣けてきちゃう。
あれ...どうしてこんな話になったんだっけ？
「...俺は、見放されました」
「え？」
「友達に。俺が馬鹿過ぎて、愛想尽かされました。」
きっとビョンさんの事だ。
そんなに深刻な問題があったのか。
今日の病みモードはそのせい？
「...きっと仲直りできますよ。その友達はドさんの事を大事に思って」
「でも俺は裏切った。」
「...そいつは、俺にとっては、世界でたった一人の味方みたいな存在だったのに」
ビョンさんに対するその気持ち、よくわかる。
そして、ドさんが今すごく後悔してるって事も、よくわかった。
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nico(プロフ) - あーこさん» 初めまして！コメントすごく嬉しいです。ありがとうございます！ひゃ〜キュンキュンしてもらえて良かったです…！まだもう少し続きますのでよろしくお願いします(^-^)頑張ります！ (2017年9月2日 21時) (
レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
あーこ(プロフ) - 初めましてコメさせていただきます^ ^ 久しぶりにお腹の奥がキュゥーっと痛む感覚のキュンキュンさを感じてます…！ 寝るのも忘れて一気読みしてしまいました。まだこの小説終わって欲しくないです〜（ ; ; ） 応援してます！ (2017年9月2日 10時) (レス) id: ecfd3f6e56 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - himeさん» うわあ(T-T)嬉しいです…主人公の気持ちと共鳴してもらえたらもう本望です。ありがとうございます^_^ (2017年4月16日 1時) (レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
hime(プロフ) - ほんとに、このギョンスにいちいちときめきます(笑)毎回楽しみにしてます♪ (2017年4月16日 1時) (レス) id: 1f8feccce8 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - あやさん» ベッキョンは笑顔が一番、ほんとそう思います。ハッピーエンドか否かは、ギョンスが素直になれるかどうかにかかってますね…（´-`） (2017年4月14日 22時) (レス) id: ff69cf6a49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico | 作成日時：2017年2月7日 20時
