変わらない想い

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そして私はバイトも始まり、忙しい日々を過ごしていた。

週の半分以上はバイト、残りはレポートとか・・・

1年生からこんなに提出レポートたくさんあるなんて聞いてない。

そんなこんなで高地先輩としばらく会っていない。

会いたいなぁ・・・。

今日サークルあってるのかな？

バイト休みだしちょっと見に行ってみようかな。

でも高地先輩に何も言ってないし。また怒られちゃうかも。

・・・でも会いたい！少し見るだけ。高地先輩の姿見たらすぐ帰るから。

誰に対してなのか、心の中でそう言い訳してグラウンドへ向かう。

前回見に来た時とは違う、用具入れの隅っこから様子を窺った。

ちょうど休憩中なのかドリンクを持った先輩たちが近くに腰をおろしてる。

ヤバイ。ここにいたら見つかっちゃう。

帰ろうとして振り返ったが、1番聞きたかった声が聞こえて立ち止まってしまった。


「あっち〜。もう帰ろうかな(笑)」


『まだ始めたばっかじゃねーかよ！(笑)』


高地先輩だ。

バレないように気配を消す。


『なぁ、もうワンちゃん見に来ないの？』


「はぁ？来ねーよ。バイトしてるもん。」


『え、どこで？』


「駅裏の居酒屋。」


『まじ？今度行ってみよ。ワンちゃん可愛いよな！』


『ピュアそうなのがたまんない！』


『わかる！俺色に染めてやりたい〜！高地もそう思わねぇ？！』


高地先輩に話が振られて

その返答にドキドキしてる自分がいる。


「・・・思わねーよ。あいつガキだからあんまからかうなよ。」


わかってはいたけど・・・本人の口から言われるとショックだ。

やっぱり全然見込みないんだなぁ。

練習が再開されたのを確認してトボトボとその場をあとにした。

高地先輩を一目見て元気をもらうつもりが

こんな大打撃をくらうとは・・・。

明日のバイト頑張れるかな。

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