変わらない想い

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私が初めて高地先輩に会ったのは高校の入学式。

部活紹介の時間だった。

青色のユニフォームに身を包み、リフティングを披露する高地先輩。

その時はただ単に、かっこいいな〜ぐらいにしか思っていなかったのに。


「サッカー部キャプテンの高地優吾です！
　
　一緒にサッカーしましょう！マネージャーも募集中です！」


キラキラと効果音がつきそうな笑顔に一瞬で目を奪われた。

人生初の一目惚れ。

なんとか接点がほしくてサッカー部のマネージャーになることを決めたんだ。

マネージャー希望で入部した子は何人かいたんだけど

結局みんな男目当てみたいな感じで。

でも私は、真剣に頑張ってる先輩の邪魔だけはしたくなかったから

部活中はマネージャー業務に勤しんだ。

マネージャーって楽そうに見えて結構大変。

掃除、洗濯、ボールや備品の整理、スコアに選手の体調管理まで。

色恋沙汰にうつつを抜かしてる暇なんてなかった。

あまりの忙しさに一緒に入部した子たちはどんどん辞めていって

最終的に残ったのは私1人。

先輩マネージャーもいなかったから、部員の中に女は私だけ。

まわりからはいろいろ言われた。

男好きだとか、尻軽だとか・・・。

本当失礼な話だよね。処女だっつーの！

高地先輩は3年生だったからすぐに引退の季節がきてしまって

一緒に部活をできたのは1年にも満たなかった。

でも途中で諦めるのが嫌いな私は、ガムシャラに頑張って

先輩が引退してからもマネージャーは続けた。

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