☆ ページ36
北斗から、少し距離を置いてみろって言われた。
一緒に暮らしてるのに距離を置くって、どうすればいいのか全然わからない。
とりあえずそっけない態度をとってみたけど
ジェシーくんがイライラしてるのがわかって・・・。
好きなのにこんな態度をとるのは心が痛い。
そこでふと思った。
ジェシーくんは最近私にそっけない。
イコール、もう私のことは好きじゃないのではないか。
さっきも、誰と飲んでたのか聞かれたから嫉妬してくれたのかと思ったら違ったし。
歩いて帰って来ても無関心だし。
昔は、危ないから連絡して！って言ってくれてたな・・・。
そんな現実に、涙が溢れそうになって急いで寝室に向かった。
ジェシーくんに聞こえないように布団にくるまってひとしきり泣いて。
いつのまにか寝てたみたいで、気づいたら隣には背を向けて寝るジェシーくんがいた。
向かい合って寝ることもなくなったな・・・。
もう本当に終わりかもしれない。
そっとジェシーくんの背中にくっついて、温もりを感じる。
久しぶりの彼の体温に、やっぱり涙が滲んだ。
朝、目覚めると体が怠くて起き上がれない。
風邪ひいたかな・・・。
でも今日も仕事だし。
隣で寝てる彼を起こさないように、なんとか体を起こしてベッドを抜け出した。
朝ごはんに、お弁当も作らないといけない。
フラフラする体をどうにか動かして準備をする。
「・・・おはよ。」
まだ眠そうなジェシーくんが起きてきた。
「おはよう。朝ごはんできてるよ。お弁当置いとくね。」
「んー。」
このままここにいたら体調悪いのバレちゃいそう。
少し早いけど家を出た。
ジェシーくんに看病させるわけにはいかないもんね。
薬局で市販の風邪薬を買ってから行こう。
でも電車も座ることができなくて、会社に着く頃にはさらに気分が悪くなってた。
なんとか午前中は気合で乗り切ってやっと昼休憩。
社内でジェシーくんと何度か会ったけど、バレてはなさそう。
デスクに顔を伏せて目を瞑る。
あぁ〜・・・午後から半休もらおうかな・・・。
ちょっと無理そう。
上司に相談して、お休みをもらうことができた。
お水買って帰ろうと自販機に向かう。
その途中、立ちくらみがしてフラッとしたところを後ろから誰かが支えてくれた。
「あ、すみません・・・ありがとうございます。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 714人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nico(プロフ) - 卍さん» ありがとうございます！私も好きです！← たくさんの作品にコメントいただいて嬉しいです(^^) (2019年8月18日 20時) (
レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
卍 - さすが作者さんです！続編も面白すぎます！もう、とりあえず好きです。← (2019年8月16日 22時) (レス) id: 60b9dd190d (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - みいさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごく嬉しいです。励みになります（*^_^*）ゆっくりな更新ですが、ぜひ最後まで読んでくださいね。 (2019年6月24日 16時) (レス) id: ff1b21ec86 (このIDを非表示/違反報告)
みい - 毎回更新すごくたのしみにしています！きゅんきゅんするし、これからの展開も気になります！陰ながら応援させていただいておりますので、無理せず更新頑張って下さい！最後までたのしみにしてます！ (2019年6月22日 22時) (レス) id: b430a80f62 (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございます。最近行き詰まってなかなか更新ができずごめんなさい。頑張って完結させますのでぜひ最後まで読んでくださいね(^-^) (2019年6月20日 13時) (レス) id: 574a4ea1f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：nico
| 作成日時：2019年5月21日 11時
