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「A」
名前を呼ばれて
怖くて俯いてた顔をあげると
そこにいたのは
京本くんだった。
「京本くん・・・」
安心したら
気が緩んで
涙が滲んできた。
「おい。女の子に近付きすぎだろ。嫌がってるのわかんないの？」
『・・・イケメンだと相手すんだな。つまんねー女。』
その男の子は
私を突き飛ばすように押すと
グラウンドの方へ戻って行った。
「A、大丈夫？」
「京本くん・・・なんで？授業は？」
「グラウンド見てたらAが転んだのが目に入って。
男に抱きかかえられてたから・・・助けにきた。」
「ありがとう・・・。」
京本くんが来てくれて
すごくホッとした。
「さっきのやつ、女関係ヤバイらしいから気をつけろよ。」
突き飛ばされて、廊下に座り込んでいた私は
京本くんの言葉を聞いて
また怖くなってしまった。
冷や汗が出て、うまく足に力が入らない。
「・・・A？とりあえず保健室行こう。」
なかなか動かない私を見て
京本くんは
「嫌だと思うけど、我慢して」
そう一言言うと
私を抱え上げた。
所謂、お姫様抱っこ。
突然のことにビックリして京本くんの顔を見ると
すごく近くに顔があって
私はりんごみたいに真っ赤になってしまった。
「・・・そんな見ないで。俺まで照れる。」
「あ、ご、ごめん///」
無意識に見つめてしまっていたらしい。
さっきの男の人はあんなに怖かったのに
京本くんに触れられると
幸せな気持ちになるのはなんでだろう。
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nico(プロフ) - 卍さん» コメントありがとうございます！嬉しいお言葉までいただいて・・・！すごく嬉しいです(^^)これからもよろしくお願いいたします！ (2019年8月18日 20時) (
レス) id: da5b40ac54 (このIDを非表示/違反報告)
卍 - 私の大好物のお話です！ステキなお話、ステキな作者さんに出会えて良かったです！この作品が作者さんはじめましてなんですが、作者さんのファンになりました！ (2019年8月16日 21時) (レス) id: 60b9dd190d (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - ヒヨリさん» コメントありがとうございます。返信が遅れて申し訳ありません(>_<)キュンキュンしていただけたなら良かったです！他の作品もぜひ読んでくださいね(^-^) (2019年6月29日 15時) (レス) id: 574a4ea1f7 (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - nicoさん» ヤバイです！！キュンキュンが止まりません！！最高でした〜！！！ (2019年6月4日 19時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
nico(プロフ) - Sさん» ぜひ最後まで読んでくださいね(^O^) (2019年5月2日 13時) (レス) id: 574a4ea1f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nico
| 作成日時：2019年4月20日 12時
