検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:28,309 hit

ページ13

〜purple〜



突っ込まれる思うて頭出してきたやすに罪悪感。

自然とそんなふうにしてまうほど、
やってきたっちゅーことやもんなぁ。

これでも、やすが病気してからは、
頭叩くんはやめたんやで。
関係無いにしても、一応な。
大事にしてやりたいし‥‥‥


叩く代わりに、目の前にある、ころんと形の良い頭をそっと撫でて抱き寄せる。

次の休みのお誘い、このまま言うてまおか。
OKしてくれるやろうか?


「やすぅ、今度休み一緒なったときな、沖縄、
行かへん?」

「沖縄‥‥‥」



あ、黙ってもうたな。
まだ、NGワードやったか‥‥‥。


「あー、やす、無理にとは言わへ‥」

「行く! 行きたい、すぐ行きたい!」


ガバッと顔上げて、行きたい言うてくれたけど、
はたして俺は、ダイビング無しの沖縄で、
コイツを満足させられるんやろうか‥‥‥。

がんばろ。







そして当日。


あれから俺は、マネージャーに話をつけ、なんとか、やすと同じ休みをゲットした。
いうても、やすは3日あんねんけど、俺は1日半しか無理やってん‥‥‥。


めっちゃ弾丸ツアーやんけ。


せやから、やすだけでも、もう1泊ゆっくりしておいで〜言うたったら、
「なんでおれ置いてこうとすんの?しんちゃんと一緒に帰るよ!」やて。

可愛えこと言うでしょ、このコ。


朝イチのフライトやったから、乗ったそばから、
「ちょっと寝るな〜」言うて、俺の肩枕にして爆睡してますけども。

話し相手も居らんし、何か読もうか思たんやけど、どうせすぐ寝落ちするやろなと、何も出さずに寝ることにする。

頭寄せて、ばれへん程度に指絡めて‥‥‥

こないな天使と一緒やったら、
いい夢見れるやろうな‥‥‥



6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (27 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
69人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:たろ | 作成日時:2019年6月25日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。