不思議な人92 ページ2
私はその後
術を行う為に広間を出た
そして本丸の中にある祭壇へとたどり着く
貴女『…………』
瞳を閉じ、集中をしていると誰かの気配を感じる
石切丸『主、邪魔をしてしまってすまないね』
貴女『大丈夫ですよ
石切丸さん、どうされました？』
石切丸『主…これから行う術なんだが
私も協力してもいいだろうか？
やはり君１人に罪を背負わせたくないんだよ
君にはもう充分助けてもらっている…』
彼は眉を寄せて辛そうな表情でそう言う
貴女『石切丸さん
お心遣いありがとうございます
私はとても嬉しいです
ですがこれは私の役目
貴方の手を汚させるわけにはいかないのです
もしここで貴方が私に協力してしまえば
石切丸様が堕ちてしまう
化け物になった
貴方を私が殺さなくてはいけない事になる
私には大切な貴方を手にかけるなんて絶対にしたくない
ですからどうかここは私に…』
彼の瞳を見て優しく微笑みながら言うと
彼は私の体を引っ張り抱きしめてきた
顔は見えないが涙を流しているのだろう…
体が震えている
石切丸『……っ……すまない……すまないっ……』
彼はきっと私の行く末を分かっていて
共に背負うとしてくれた…
私はそんな石切丸さんを落ち着かせるように
背中を擦ってあげる
貴女『…………術をはじめますよ』
彼は私から離れる
石切丸『どうか無茶はしないでくれ…
協力が出来ないなら見届けさせてもらうよ』
貴女『分かりました
危険ですから
私がいいと言うまでは離れていて下さいね』
石切丸さんは頷いて離れた場所に移動をする
私は再び祭壇に立ち意識を集中…
己の霊力を流し、術を唱える
貴女『…………っ』
禍々しい何かを感じ瞳を開く
漆黒の闇に染まり
地面は夥しい血で濡れている
断末魔のような悲鳴が響き渡り
私は断末魔が聞こえる方へと向かった
すると目の前にふたりの鬼神が現れる
鬼神達は私を見下すとついてこいというように
無言で歩きはじめた
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梅干し はちみつ風味 - 続きが気になります。楽しみにしてます！ (2022年4月13日 15時) (
レス) @page3 id: fcc490c4df (このIDを非表示/違反報告)
雪 - とても良かったです短刀達と沖田組のヤンデレもっと見て見たいです。オチがあるのなら薬研くんか加州くんオチがいいなぁと思ってしまいした (2021年6月23日 21時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
艶 - アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪さん» 初めまして。九喇嘛朱雀様。コメントのお返事が遅くなり申し訳ございません…そして長く更新が止まってしまっている作品なのに温かいコメントをありがとうございました！最高だなんて勿体ないお言葉です。ぜひぜひ貴女様の作品も読ませて下さいな〜 (2020年10月2日 19時) (レス) id: 2169e38d76 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き！九喇嘛朱雀♪ - こんにちは初めまして！私は小竜君の小説を探してさまよっていた所でこの小説に出会いました！最高です！続き楽しみにしてます^^よかったら、私の小説も読んで頂けると有難いです^^ (2020年8月18日 15時) (レス) id: cca3220680 (このIDを非表示/違反報告)
艶(プロフ) - アニオタちゃんさん» 初めまして。アニオタちゃん様。素敵なコメントありがとうございます。とても嬉しいです…。そしてお気に入り登録とは……お気持ちだけで充分過ぎる程光栄に思います。現在更新が出来ずにいますが素敵な小説をお届け出来るよう精進していきますね！ (2019年12月19日 20時) (レス) id: 2169e38d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：艶 | 作成日時：2019年3月10日 10時
