呪術高専でカフェをはじめました【第四章】

癒しの時間【127】 ページ7

A『これでよし…』


携帯をテーブルに置くと

突き刺さるような視線を感じそちらを向く

そこには身嗜みを整え終わった３人が

揃ってソファーに腰掛けていた



A『あら、準備が終わっていたのですね』


五条『お前が携帯見ながらにやにやしてるうちにな』


夏油『妬けるねぇ…』


家入『複雑だな』



３人は不満そうな表情で私を見る


A『さ、さてと朝食にしましょうか

メニューは昨夜お酒を大量に飲まれていたので

胃に優しいものをご用意しました

雑穀米に塩分控えめの焼き魚とお漬物に

あさりのお味噌汁です』



五条『いいんじゃないの？』



夏油・家入『おぉ、美味しそう』



A『ふふふっ、では頂きましょうか』



私達は会話をしながら朝食を済ませると

時間を見ては溜息を吐き席を立つ



家入『はぁ…仕事の時間だね

A、ごちそうさま』



夏油『とっても美味しかったよ

私も別件があるから外させてもらおうかな

明日、またカフェでね』



A『分かりました

おふたりとも頑張って下さいね！』



家入『五条…あんたも任務だろ

ほら生徒達も待ってるんだから行くよ』



五条『はいはい』



３人は玄関へ向かい靴を履くと私を見る



家入『A…気をつけるんだよ？』


夏油『色々と……ね』


五条『……』


A『私は大丈夫ですよ

みなさんこそお気をつけて』



五条・夏油・家入『…はぁ』



真顔で何も言わない御三方

溜息を吐き項垂れると外へと出ていった

ドアが閉まりひとり残される私…



A『大丈夫かしら…何だか心配だわ』


気にかけながらリビングに戻ると

部屋の掃除をしては

使った食器を回収し、洗浄していく…

用が済むと約束の時間までゆっくりしようと思い

私はソファーに座り紅茶を飲みながら本を読む

すると再び携帯の着信音が鳴り七海さんからメールが届く



A『あら、到着したみたいね』



私は立ち上がると鞄を持ち

玄関へと向かうとピンヒールを履く

ドアの鍵を締め急いで彼の元へ

ロビーを抜けるとそこには七海さんの姿が…

初めて見る彼の私服姿に胸がときめく

私服姿の彼はとてもセクシーだ



A『七海さん…お待たせしてごめんなさい』



七海『……』



七海さんは私の姿を見た瞬間

目を見開き驚く



A『七海さん？』



七海『失礼致しました…

Aさん、とてもお美しいですよ』



A『ありがとうございます

嬉しいわ』



七海『では行きましょうか』



A『ええ！』



※次回、七海さんとデート編に入ります

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