呪術高専でカフェをはじめました【第四章】

癒しの時間【144】 ページ24

《夜蛾side》


Aを見送ると夜蛾はある男を呼び出す



夜蛾『伊知地…』



伊知地『はい、お呼びでしょうか』



夜蛾『お前に調べて欲しい事がある

Aに関しての情報だ』



そう言われた伊知地は目を見開き

目の前の男を見る



伊知地『な、何故彼女の事を？』



夜蛾『勘違いするな

疑いがあってお前に調べさせる訳ではない

先程、Aの話を聞いていた時に

ふと気になった事があってな』



伊知地『…と言いますと？』



夜蛾『彼女の大切な者の死因についてだ

悲惨な事故だと言ってはいたがどうも気な臭い…

何か裏がありそうだと私の勘が言っている』



伊知地『なるほど…分かりました

すぐに調べてみます』



伊知地はiPadを取り出し操作をすると

Aの情報を調べる



伊知地『解析が完了しました

こ、これは…

学長、Aさんの過去で気になる点が…』



夜蛾『報告しろ』



伊知地『はい…彼女には出生記録が存在していません

それに至る情報が何者かに消されております』



夜蛾『なんだと！？』



伊知地『唯一残されている情報がアメリカでの滞在記録と

そこである方と共に生活をしていた事のみになります

恐らく先程学長が仰っていた

Aさんの大切な方というのは

この方なのではないかと…』



夜蛾『……それでその者の死因はなんだ』



伊知地『事件現場の写真や映像を見て調べたのですが

現場には呪霊による残穢が…

その方は呪霊に寄って呪殺されたのでしょう

世間には悲惨な事故と広められているようですが…』



夜蛾『やはりか…そうなればAの身が危ない

国に戻れば確実にその呪霊に狙われるだろう』



伊知地『ではどなたかにAさんの護衛を…』



夜蛾『いや、この件については公にするな

彼女の過去の事もある

私が彼女の同伴をしよう』



五条『あ？

何勝手に話を進めてんだよ』



虎杖『まさかそんな秘密が

Aさんにあったなんてな…』



伏黒『馬鹿！！

虎杖っ…何乱入してんだよ！！』



伊知地『分かりました

ではそのように対応致しま…ええええっ！？』



伊知地が会話を終わらせようとした瞬間

何時の間に部屋に侵入していた３人に驚く



夜蛾『悟…それにお前たちも…』



五条『話はぜ〜んぶ聞かせてもらったよ

これは会議が必要だね』



五条は携帯を取り出すとぴこぴこ文字を打つ



五条『よ〜し、送信完了！』



男の携帯には

『グッドルッキングガイ五条悟主催男子会のお知らせ』と

表示されていた…

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