呪術高専でカフェをはじめました【第四章】

癒しの時間【138】 ページ18

《五条・七海side》


Aと傑が消えた後

俺は任務先へと向かい

先に到着している七海を見つけると合流した



五条『よう、七海〜待たせたね！』



七海『やっと来ましたか

毎回貴方は遅れて来ますね…呆れますよ』



五条『まぁ、そう言うなよ〜

それにしても僕とお前が派遣されるなんて

そんなにヤバい状況なの〜？』



七海『ええ…今回の任務は厄介なようです

貴方が到着する前に情報を集め色々と調べました

犠牲者が多数…

伊知地さんから送られてきた

現場の映像を確認をしましたが

特級呪霊が数体映っていました』



五条『なるほど〜

んじゃ、ちゃちゃっと終わらせますか！

僕とお前がいるんだ…すぐ終わる』



七海『しっかり働いて下さいよ』



〜数時間後〜



その後目的地へと移動し

数体の特級呪霊との戦闘後

無事任務完了し現場にいた補助監督達に

後の始末を任せるとその場から去ろうとする



五条『七海お疲れ〜』



七海『お疲れ様です

では任務も終わりましたし私はこれで失礼しますよ』



五条『待てよ』



七海はその場から離れようとしたが

突然雰囲気が変わった男に引き止められる



七海『……なんです？』



五条『お前に聞きたい事がある

Aの事だ』



七海『昨夜の事でしたら彼女から話を聞いているのでは？』



五条『あぁ、聞いた

だがあいつは真実を話してない

表情を見てりゃ分かる

話を隠蔽するのは疚しい事があるからだろ？

それをお前に直接聞こうと思ってね』



五条は壁に寄りかかると腕を組む



五条『昨夜の事を聞かせろよ』



七海『分かりました

では言わせてもらいます…

私は昨夜Aさんを抱きました』



五条『……』



七海『そして彼女には私の想いも伝えています

貴方が知りたかった真実は以上です』



その場は静寂に包まれ

睨み合うふたり



七海『私はAさんを愛しています

誰にも渡したくはない…もちろん貴方にも…

話は以上です

では失礼致しますね』




七海は何も言わない男をその場に残し颯爽と去っていく

その背中が完全に見えなくなると

五条は空を仰いだ

空には美しい星たちが瞬き月が眩く輝いている

月光が佇む男の虚な顔を照らした…

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