呪術高専でカフェをはじめました【第一章】

癒しの時間【37】 ページ38

伊知地『な、なるほど…』


A『好きなタイプの話はこんな感じかしら

ごめんなさい、私お手洗いに行って来ますね』



私はみんなにそう言うと立ち上がり席を外した

彼女がいなくなりリビングは静寂に包まれている



釘崎『はぁ…とんでもない回答だったわねぇ』



真希『そうだな

Aさんの考え方は人を縛り

最悪の場合、呪いとなって返ってくる』



伏黒『あまりいい傾向ではないな』



パンダ『ふむぅ…どうしたものか』



狗巻『おかか…』



虎杖『ああああっ

俺達はどうすりゃあいいんだ！！

Aさんを傷つけたくねぇ』



そんな子供達の会話を大人達は黙って聞いている

皆が俯き、考えているとある男が口を開いた



五条『なになに〜そんな辛気臭い顔しちゃって！

なら彼女の事は諦めれば？』



五条がそう言うと皆が彼を睨む

そんな彼らを見た瞬間

男の醸し出す雰囲気が変わった



五条『確かに君達の言う事には一理ある

これは僕の持論だけどね

愛ほど歪んだ呪いはない』



男のその言葉に全員がピクリと反応する



五条『それに君達は色んな任務について

人や呪霊がどういった存在なのか知っている筈だ

何を恐れる必要がある

それとも所詮その程度だったのかな？

だったら君達には失望したよ

僕は彼女の気持ちに答える

彼女の歪んだ愛も呪いも受け入れるさ』




皆を見るその蒼く美しい瞳は真っ直ぐだ

その言葉を聞いた全員が口元に不敵な笑みを浮かべた



家入『誰が降りるって言った？

冗談じゃない…私はもう大切な人を手放したくないんだよ』



七海『Aさんの事は私が必ず…』



伊知地『私はただ彼女を幸せにしたい

ただそれだけです』



真希『言ったろ？受けて立つってな

勘違いしてんじゃねぇぞ…五条

会ったばかりだが私も彼女が好きだ』



パンダ『むふふ

俺のかわいさに勝てると思ってるのか〜？』



狗巻『明太子！！』



伏黒『そう易々と折れるつもりはありませんよ

俺も受けて立ちます…彼女に振り向いてもらえるように』



虎杖『こればっかりは先生には譲れねぇな

覚悟しろよ？』



釘崎『ああん？誰にもの言ってんだ変態野郎

最終的にこの私が勝つのよ

覚えておきなさい』



それぞれが闘志を燃やしていると

彼女が戻って来る



A『ただいま戻りました』




上品な所作でソファーに座る彼女

その優美な姿を見て

もうまさに女神のようだと全員は見惚れていた

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