魔法にかけられて【第一章】 (ページ21)

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魔法にかけられて【20】ページ21

学園長『お待ちしておりましたよ

さぁ全員座りなさい』

仮面をつけた男に促され

寮長さんたちは椅子に腰を掛けた

私はヴィルさんの隣に座ると

目の前には印象的な男性が数人おり

厳格な雰囲気を醸し出し

全員が私を見ている

その視線は攻撃的なものではないが

どうしたらいいものか考えていると

仮面の男が口を開く

学園長『こほん…

このような場所に突然お呼び立てして

申し訳ありません

初めまして、私はこの学園の長

ディア•クロウリーと申します

誠に恐縮ではございますが貴女の話は

隣に座っているシェーンハイト君から聞いています』

貴女『そうでしたか…

わたくしも御挨拶が遅れてしまい申し訳ありません』

クロウリー『良いのですよ

状況が状況だったのでお気になさらないで下さい

あともうひとつ…貴女自身の過去についてですが

勝手ながら私から教師陣に全ての内容を

お伝えしております

詳細を事細かにお話をしないといけないと思い

心苦しかったのですが仕方がなかったのです…』

貴女『構いませんよ

御耳を汚す様な話で気分を害されたと思います

それにわたくしは現状に関して

どうこう言える立場ではございません

どうぞお気になさらないで下さい』

クロウリー『とんでもありません

気分を害するなど…

そんな事は決してありませんよ？

あとどうか堅くならずに肩の力を抜いて下さい

私たちは貴女に危害は加えませんので…

さてさて、まずはこの学園の生徒を指導している

偉大なる教師陣の御紹介をしましょう！』

明るい声でそう言うとクロウリーさんは

数人の男性たちに合図をする

トレイン『私は魔法史を担当している

モーゼス•トレインだ

今後ともどうぞお見知りおきを』

クルーウェル『俺はデイヴィス•クルーウェルだ

主に魔法薬学を担当し

駄犬共の躾をしている

困った事があれば何時でも言ってくれ

美女の為なら喜んで手を貸そう』

バルガス『オレは体力育成…飛行術担当の

アシュトン•バルガスだ！！

近いうちにオレの自慢の筋肉を見せてやろう！！』

サム『やぁ、初めまして

俺は学園内にある購買部の店主だよ

店には何でもIN STOCK！

ぜひ遊びに来てね〜』

貴女『ふふふっ

ご丁寧にありがとうございます

今後ともどうぞよろしくお願いしますね』

第一印象とは大分違う先生方の雰囲気に

私はつい笑ってしまう

そんな私の姿を見た先生たちは目を丸くしていた