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「は?」
は?
こいつが剣道部?
「え、いや、私は写真部に___」
「オメェさっちゃんって覚えてっかァ?」
焦った顔で話すAを先生が遮った。
「さっちゃん?猿飛さん?」
あー、あのストーカーね、とAは頷く。
誰だそれ。
「あいつ以来、入ってきたマネみんな厳しいスケジュールに耐えられなくなってやめてんのよォ。
強豪だっつゥのにマネがいねェんじゃ話にならねェだろうがァ。」
「いやそれでなんで私なんですか!
てか呼び出したのってそれ!?朝のことは!?!?」
「オメェ空手やってたろォ?
体力あるし、兄ちゃんの練習たまに見に来てたしィ。
それにもう入部届け出しちゃったからァ。」
「ええ!!誰に!!」
「俺に決まってんだろうがァ。」
「そうだったああ!!!」
「さっちゃんが出来たんだからオメェもできるゥ。」
「猿飛さんは銀ちゃんいればなんでもできるけど、
私はそんな変人じゃないし!あんな忙しいの無理!!」
Aはぎゃーぎゃー喚いてるけど、
先生の意思は変わらないらしい。
こいつ朝からいくつの災難に見舞われてんだ。
「おら、もうおじさん沖田くんの用事済ませなきゃいけねェからァ。
坂田はもう帰れィ。」
「いや納得できませんよ!!!」
「大体写真部って運動部じゃねェし文武両道出来ねェだろうがァ。」
「それは文化部の人みんなに当てはまるでしょうが!!」
オラオラ、と先生にAはどんどん押されて、遂に教員室のへ追い出された。
「私は何がなんでもしゃs_________」
ガラガラ、バタン。
「ごめんね沖田くゥん。」
経った今までAが立っていたドアの方へは目もくれず、自分のデスクへ先生が戻ってきた。
……こいつ、ただ者じゃねェ。
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作者名:ニコ | 作成日時:2020年4月3日 10時