日常３５ ページ36
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｢A先輩。｣
｢ん？どうした国見。｣
他の後輩と話し終えたすぐ、聞きなれた声に呼び止められた。国見は相変わらず気だるげな表情をしていたけれど、眠そうではない。
｢先輩、東京の大学に行くんですよね。｣
｢うん。あっちで視野を広げたくて。｣
流石に岩泉と及川の幼なじみとは言え、アルゼンチンやアメリカなんて外国に踏み出す勇気は無くて。今のまま宮城にいても良かったけれど、東京に行くことに決めた。
国見は私に何用だろうか。スマホを持っているから写真でも撮るつもりだろうか。いや、国見は写真が苦手だった記憶がある。
｢東京での住所、教えてください。｣
｢なんだそんなことか。いいよ。金田一と遊びにおいで。｣
私は新しい住所を紙にさらさらと書いて、国見に渡す。国見はその紙をポケットにしまった。
春からは東京に一人暮らしだから、高校の後輩が少しでも来てくれるなら寂しさも紛れるだろう。
｢先輩の家、俺一人で行ってもいいですか。｣
唐突に国見が言う。
｢構わないけど、何で？｣
｢先輩が好きだからです。｣
｢へぇ、そうかい。………ん？？？？？？｣
ペンをしまう手を止めて、顔を上げた。ペンをしまうというか、驚きでペンを地面に投げつけるという奇行に走った。
｢住所、ありがとうございました。また連絡しますね。楽しみにしてます。｣
｢え、ちょ国見？！｣
一人混乱する私を置いて、国見は私に背を向ける。が、国見は一歩踏み出したところで後ろを振り向いて、不敵な笑みを浮かべた。
｢絶対惚れさせてみせるので、覚悟しててください。A先輩。｣
そう言って、金田一の元へ歩いていく国見。あんな告白をしたにも関わらず、いつも通りのペースの国見が理解できない。
｢ほら俺、国見はやる時はやる奴だって言ったでしょ。｣
｢国見ちゃんかっこよ！！！？？？｣
｢国見やるじゃねえか。｣
｢見て来栖、顔真っ赤にしてる笑。｣
ぼそぼそと聞こえてくる話し声の方を見ると見慣れた顔が四つ。ニヤニヤと笑っている。
｢いつから見てたの！！？？｣
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米粉パン - さいっこうでしたっ！！！神作品をありがとうございます！！！ (2022年12月17日 6時) (
レス) id: 8b37d8f686 (このIDを非表示/違反報告)
米粉パン - 思わず笑ってしまいました。三年生がとっても仲良くて、いくら強豪の選手でも学生だなって思いました。国見くんのチア姿見てみたいですｗ (2022年12月17日 6時) (レス) @page47 id: 8b37d8f686 (このIDを非表示/違反報告)
焼肉のお供のご飯(プロフ) - めろんぱんさん» ありがとうございます！作者です！天才とか最高だなんて…照れちゃいます笑笑楽しんで頂けたのなら、書いたかいがあります！神作品だなんて言って貰えて私は幸せ！！ (2022年8月25日 7時) (レス) id: 91f2d1010a (このIDを非表示/違反報告)
焼肉のお供のご飯(プロフ) - おつゆ。さん» コメントありがとうございます！作者です。文才ありまくり！？嬉しいです！！言葉にして言ってくださると、すっっっごい嬉しい！！！ (2022年8月25日 7時) (レス) id: 91f2d1010a (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん - なんですか！！天才ですか！！もうっ！最高ですよっ！！めっちゃ面白かったです！神作品をご提供ありがとうございました！ (2022年8月17日 15時) (レス) @page46 id: 36a941d5ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：焼肉のお供のご飯 | 作者ホームページ：http://http://user.nosv.org/verifymail?u=solomon3240&hash=ff5a5c47ba09bb9e72...
作成日時：2022年4月8日 15時
