【ハイキュー】音駒の小町はこまってる

40、可愛いのは ページ42

二日目の朝

校舎から体育館に向かう渡り廊下があるんだけど

そこでしゃがみこんでる人がいた


『菅原さん？何してるんですか？』

「しっーー」


人指し指を唇に当てて、もう片方の手で手招きしてきた

不思議に思いつつ菅原さんの横にいって同じようにしゃがむ



『わぁ。かわいいですね』

少し離れた木陰に子猫がいた
なるほど、この子を見てたのか

恐がらせないように小声で話す


「だべ？ほら、こっちおいで」

『おいでー』

真似をして両手を広げて子猫を呼ぶ


すると
おそるおそる寄ってきて


「お、こっちこっち」

『こっちおいでー』


私の手に擦りよってきた


「あー、負けた！」

と悔しがってみせる菅原さん


その仕草が可愛く思える

なんていうか、お茶目な人だな
雰囲気は夜久先輩に似てるんだけど


子猫の顎を撫でてやるとゴロゴロと喉を鳴らしてる

「…たぶんコイツは雄、だな」

『分かるんですか？』

「かわいい女の子を選んだからにゃ！」

『ふふっ、何ですかそれ』


かわいいというのは冗談だろうけど
ニッと人懐っこく笑う顔につられて笑う

てか、にゃって何なんですか、可愛いのはそちらですよ

41、プリント１枚→←39、スパイク

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