【ハイキュー】音駒の小町はこまってる

22、好きの覚悟 ページ23

リエーフside


最低だ、俺

勝手にイライラして
勝手に落ち込んで


今自分がどんな表情してるのか分かんないけど
Aさんを困らせるような顔なんだろうな



試合の時、研磨さんとバグしてるの見てイラついて

今だって、日向に笑いかけるの見ただけで悲しくなった



Aさんが好きだって気づいてから

俺はおかしい


困らせたくないのに



「そうやって気にかけるのは、選手のメンタルケアもマネージャーの仕事だからですか？」

余裕なんてなくて


心配そうに見上げるAさんにきつく当たってしまう



『違う！私が、ほっとけないと思っただけ！仕事とかそんなの関係ない！うっとうしい先輩って思ってもいい。だから…』

いつもと違う強い口調に驚く



クッと両方の頬が上げられる


『笑って？』

見ると一生懸命背伸びをして俺の頬に人差し指を当てている


ああ、もう



『わっ』



ギュッと力強くAさんを抱きしめた



「俺、頑張りますから。絶対一番になってみせる」


本気にさせたの、先輩ですから
覚悟してくださいね

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