【ハイキュー】音駒の小町はこまってる

2、レシーブ ページ3

体育館に近づくにつれ、ボールを弾く音、シューズのすれる音が聞こえる
懐かしいな




『失礼しまーす』


必死に練習しているようで、私が入ってきたことに誰も気づかない

壁際で練習を見ていると

「「「危ない！！」」」



ブロックアウトしたボールが飛んできた
かなりの勢いがある

けど危なくもなんともない


１歩下がって膝をためて構える




ポーン


軽い音を立ててボールはコート内に返っていく

ちょっとしりもちついちゃったけど


レシーブしたの久しぶりだ。腕に残るボールの感覚も久しぶり
身体はなまってないみたい




ハッ


部員が唖然とこっちを見ているのに気がついた

『練習の邪魔してすいませ「ナイスレシーブ」ん？』

ワッと部員が集まってくる
ちょっ、まって。こんなに巨人に囲まれたら恐いわ！


「リエーフより上手いんじゃね？」

「なっ、そんなことないですよ！」

「というか怪我はない？」


『えっーと、大丈夫です』



輪から少し離れたところにいるプリン頭が目に入る
さっさと用を済まして帰ろ


『孤爪！これ。担任から』

孤爪の方に走っていってノートを手渡す


「…ありがと」


「おー、研磨と同じクラスなのか」
「研磨が女子と話してる！」





それで帰ろうと思った
けど孤爪がじっと見てくるからこちらも目をそらす訳にはいかない
謎の対抗心




「…マネージャー、やらない？」



この一言から私のマネージャー生活が始ま……









『やらない』

……るとでも思ったか

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