３３ ページ33
.
雅紀「……どうしたの」
A「あいば、さ、、…」
どうしよう、どうしよう・・・・
情けないところ見られてた…
でもそれでも涙は止まらなくて、「ぅ〜…」とまた唸る。
A「……、ｯ、」
今さら遅いけど、首が痛くなるくらいに顔を伏せる…
ガタゴトガタゴト、揺れる電車に合わせるように涙がポタポタ落ちて、元々の待ち合わせにしていたＳ駅の一つ手前に止まった。
雅紀「……」
相葉さんは、何も言わない。何も、聞かない。
ただ、吐き出されるように出る人の流れから庇うように、乗ってくる人たちに流されないように、隣に立っていた…
右手首を…労るように包まれたまま、電車に揺られた・・・
『次はー、Ｓ駅、Ｓ駅でございます』
少しして聞こえてきたアナウンスに、ずっと伏せてた顔を上げると、目の前に立つ相葉さんがわたしを見下ろしてるのに気づいた。
雅紀「降りよっか」
小さな声で、でも、すごく暖かい声が降りてきて…
A「……はい、」
小さく鼻をすすってから、頷いた。
プシュー、という音と共に開いたドアに滑り込むように出て、相葉さんに手を引かれるままに歩き出した。
……は、よかったんだけど、右手首を相葉さんの右手が掴んでるままだから、すごく歩きにくい。相葉さんの真後ろを歩いてる形になって、長い足を蹴りそうになる。
A「、あのっ、相葉さん！」
雅紀「ん？」
A「あの、手、を…」
雅紀「あっ！ごめんね！」
歩きにくいよねって、パッと解放された手首は、ずっと繋がれたままだったからか……、やけに、スースーした。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
nao(プロフ) - ななさん» とんでもないです！これから楽しみにしていますので、頑張って下さいね!!翔くんが上司だったら会社も行きたくんなるなあ…現実は、嫌われ嵐で翔くんが言った言葉をリアルに言った人です(泣) (2015年2月21日 17時) (
レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naoさん» 大変失礼しました。公開しましたので……！ポンコツですいません！！！！ (2015年2月21日 17時) (レス) id: 60f14dd5a1 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!あまりオフィスものって無いので、喜んで読んでいます！ホントごめんなさい！24話も無いみたいですよ… (2015年2月21日 16時) (レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naoさん» naoさんご指摘ありがとうございました！ちょくちょく公開していくので、楽しみにしていただけると嬉しいです(*´∀｀) (2015年2月21日 13時) (レス) id: 60f14dd5a1 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは！楽しみにさせて頂いています！すみませんが、何話かとんでいるようです。確認お願いします。続き楽しみにしていますね。 (2015年2月21日 12時) (レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にか | 作成日時：2015年2月17日 17時
