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逃げるようにして会議室を出て、給湯室でお湯を沸かすやかんをぼんやりと眺める。
頭に浮かぶのは、笑った部長の顔。
……ご飯食べているときも、話してるときにも・・・
――"お待ちしておりました、香坂さん"
……あんな風に…
嬉しそうに笑った顔なんて見たことない…
・・・何を期待してるんだろう、わたし。
ため息と一緒に落ちた視線は、手の中にあるスマホの、相葉さんからのメールを見る。
金曜日。
ただ、それだけ。
来るかもわからないお誘いを期待して…、バカみたいだ。
指を動かして、返信画面を開く。
『金曜日ですね。仕事終わりになってしまいますが、大丈夫ですか？』
『大丈夫！』
送ると、すぐに可愛い絵文字と一緒に返事が届く。
うじうじとしてしまっている心が、ふわりと和んだ。
『じゃあ、１９時にＳ駅前の喫茶店でいいですか？』
『喫茶店ね、わかった。じゃあまた』
A「……」
壁に頭をもたれて、高くない天井を見上げる。
またあの会議室に行くと考えると、この短時間で３回目のため息が溢れた…
――――
――
時間が過ぎるのは早いもので、今日は相葉さんと約束した金曜日。
それも、もうすぐ定時を迎えてしまう。
迷惑なんじゃないか、ってひたすら後ろめたい気持ちを見透かされたように、あの次の日…
『迷惑とか思ってないけど、迷惑かもって思うなら迷惑かけてね』
なんてメールが送られてきたから、半分どうとでもなれ、なんて思い直した。
一番そう思ってしまったら、香坂さんが来てからずっと頭にこびりついて離れてくれない、汚い気持ちをぶちまけてしまえなんて思っているから、我ながら単純。
A「……はぁ」
あの日から部長をうまく見れない。
嫌なんだもん。ぐちゃぐちゃになる。
お茶出しに行ったときの楽しそうに笑ってたのだって勘ぐってしまう。
本当に、ただの取引先の人？
前から、知り合いではありそうな感じはしたけど、本当にそれだけ？
部長は、香坂さんをどう思っているの？
香坂さんは？
彼女とかでもなんでもない、ただの部下のくせに、そんなことを考えてしまう。
嫉妬する資格なんて、持ってないくせに……
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nao(プロフ) - ななさん» とんでもないです！これから楽しみにしていますので、頑張って下さいね!!翔くんが上司だったら会社も行きたくんなるなあ…現実は、嫌われ嵐で翔くんが言った言葉をリアルに言った人です(泣) (2015年2月21日 17時) (
レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naoさん» 大変失礼しました。公開しましたので……！ポンコツですいません！！！！ (2015年2月21日 17時) (レス) id: 60f14dd5a1 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - ななさん» ありがとうございます!あまりオフィスものって無いので、喜んで読んでいます！ホントごめんなさい！24話も無いみたいですよ… (2015年2月21日 16時) (レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - naoさん» naoさんご指摘ありがとうございました！ちょくちょく公開していくので、楽しみにしていただけると嬉しいです(*´∀｀) (2015年2月21日 13時) (レス) id: 60f14dd5a1 (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは！楽しみにさせて頂いています！すみませんが、何話かとんでいるようです。確認お願いします。続き楽しみにしていますね。 (2015年2月21日 12時) (レス) id: f8ec77e678 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にか | 作成日時：2015年2月17日 17時
